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「……以上だ」
話を終え、一息つく。
相槌を入れながらも静かに聞いてくれたローは、前に手を組んで口を開く。
「……つまり、麦わらの一味もシャボンディ諸島をルートに通るから、そこを選んだのか」
明晰な頭脳を持ち合わせているからか、話を理解した上で問いたローには感嘆を覚える。
俺が「そうだ」と頷けば、口の端を上げた彼は次にこの様な事を言った。
「だったらしばらくの間はここにいればいい話じゃねェか。オレ達もある程度の期間は留まる気だしな」
「……だが、其処まで迷惑は掛けられない」
シャボンディ諸島は何かと情報の流通が盛んな地だ。海賊がいれば海軍だっている。
そんな場所で、もし正体を晒してしまえばロー達にまで迷惑が掛かってしまう。
それだけは避けたい事実だった。
「……バーカ」
「……何？」
すると、嘲る様に笑ってそう言い放ったローに、俺は思わず聞き返す。
ローは俺の手を取り、逃がさないと言わんばかりにその手を強く握りしめる。突然の理解し難い行動に俺は小首を傾げた。
「迷惑とか、そんな事言ってんじゃねェよ
オレが言ってんだからそうすればいいだけだ。
絶対にお前は……オレが守る」
はっきりと言い切る彼の言葉には、嘘偽りのかけらも無いように見える。
俺はロー達が危険に巻き込まれない為にも言ったのだが……これ以上言っても無駄だとローの表情から悟った。
「本当に……良いのか？」
「さっきからそう言ってんだろ。ほら、行くぞ」
丁度、水上に上がった様な音と揺れがきて、たった今シャボンディ諸島に到着したという事が判る。
ローは握っている俺の手を引いて、甲板へと連れて行った。
其処には既に船員達も居て。
「あっ！ キャプテンズルい！」
「Aさんと手繋いでる！」
口々に騒ぐ船員達に、ローは言った。
「うるせェ。
……お前ら、Aを必ず守るぞ」
「「___！！ アイアイキャプテンッ！」」
こうして俺達は、シャボンディ諸島へと上陸したのだった。
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀｀)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (
レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…！！更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに！…すっごく面白いです！続き気になります！更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2017年2月21日 2時
