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「ミルキーロード!!」


ナミが不思議な形状をした武器を振るえば、忽ち其処から固形化された雲が島の方向へと伸びていく。
彼らが言うには空島の技術らしいが……成る程、これは興味深いな。

それはさておき、俺を含めルフィ、ゾロ、ロビン、ウソップの五人が偵察隊として島に送られるらしい。


「兄さんごめんな、巻き込んじまって」

「気にするな。お前達と共にいるのも、此方とて楽しいからな」


苦笑いを溢すサンジから弁当を受け取れば、礼を告げて頭を軽く撫でる。
すると、顔を赤くして慌てたその子が可笑しく、魔が差してぎゅっと抱き締めてみれば何故だかそのままフリーズしてしまった。

……そうだな。良い大人がやる事では無かった。

サンジが固まったのが多分そう言う事だと思うと、この暑さと相反して段々と頭が冷えていく。
少し悄気ていれば「ご、誤解だ!」とサンジは再び慌て、麦わらの一味は俺達のそうした些細な出来事に大きく笑った。


そしてその後、ミニメリーと呼ばれた可愛らしいデザインをした小舟に乗って雲の上を滑る様に進む。

その道中、サンジの作った弁当を食べていたが……やはり今迄食べたものより段違いに美味しかったと言っておこう。


斯くして辿り着いたのは、巨大なバリケードが張り巡らされているパンクハザードの入り口だ。
海軍や世界政府等のマークが描かれた看板を見る限り、噂通りの場所である事も判る。

一目瞭然ではあったがこの島は鉄を溶かす程の炎が燃え盛り、流石の俺の身体も暑さを覚えた。
普通の人間ならば、息をするのにも焼け付く痛みを感じるであろうこの場所の長居は禁物だろう。


「出てこーい! サムライ!!」


ルフィが大声で其処ら中に呼び掛ける。
必要最低限の衣類だけを着用してこの地を歩いてはいるが、どうにも此方には人の気配は感じられない。

しかしその代わりにいたのは……


「「ドラゴン!?」」


五十メートル以上はある赤く大きな体躯をした、皆が言う___ドラゴンに相当した生き物が俺達を見下ろしていた。


「何奴だ……」


しかしまあ、不思議な事に其奴から人語が発せられた気がするが。


「うわああああっ!」

「……っ!」


そんな事を考えていれば、ドラゴンの口から勢い良く吐き出された爆炎を咄嗟に回避し、姿勢を低くして構える。
喋ったかどうかを気にするよりも、倒してしまった方が良いのかもしれないな。

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設定タグ:ワンピース , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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ポテト - 面白くて一気読みをしてしまいました!無理にとは言いませんが、続きを更新して頂けると、とても嬉しいです。応援しております! (2023年3月27日 11時) (レス) @page9 id: 774f9f93f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レフト | 作成日時:2019年11月24日 15時

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