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「A様！ ルフィ様はどうなってしまわれたんですか！？」
「大量に血が流れてしまったんだ……輸血しないと危ない程に」
この血の量は尋常では無い。ルフィの血液型は判らないが、一味の誰かが同じだったりするのだろうか。
告げた言葉に「そんな……」と憮然とした表情を浮かべた彼女へ、ルフィを抱え上げた俺は安心させる様に笑いかける。
せめて彼女の気は軽くしてやらないといけない。そう思っての行動だった。
「大丈夫だ。 魚人島には頼れるこの男の仲間がいるからな。
さあ、戻るぞ……しらほし姫。どうか俺達を連れて行ってくれないか？」
「は……はいっ！！」
彼女は依然として眦に涙を浮かべるも、大分気は軽くなった様子であり、その頼みの了承と大きく頷く。
しらほし姫が俺達を抱えた際に「頑張ったな」と優しく頭を撫でれば、ふにゃりと可愛らしく笑った。
それで良い。これからはどうか幸せに生きてくれ。
そんな思いを抱えながらも俺も笑い返す。
そうして俺達は海王類が上へと動かすノアから脱出し、魚人島へと戻って行ったのだった。
「___チョッパー！ ルフィの治療を……大丈夫か？」
「ちょっと動けねェだけだ……それより止血しなきゃ！」
魚人島へと戻れば、何故かチョッパーだけ脱力した様に動けなくなっていた。
そんな彼だが「止血剤を！」とロビンに鞄からそれを出して貰い、補助を得る事で辛うじて治療が始められる。
しかし、危惧していた事は当たってしまった。
「誰か血液型F型いねェか！？」
チョッパーが周りの者達に呼びかける。
なんと麦わらの一味にはルフィと同じ血液型の者がいなかった。
更には人間に血を与えてはいけない法律でもあるのか、誰も彼も動く事を逡巡していて。
このままではルフィが失血で死んでしまう、と最悪の想定が頭をよぎった刹那。
不意に、誰かが此方へ足を踏み出す。
「わしの血を使え……！！
Fじゃ！ いくらでもやるわい！」
腕を捲って堂々と言い切ったのはジンベイだ。
その発言により、何だか大きなものが動いた様な気がして……かくして始まった輸血を俺達は唯々見つめていた。
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レフト(プロフ) - マルさん» コメントして頂きありがとうございます。精進して参りますので、今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月23日 22時) (
レス) id: 5a76fd57a1 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 11bc736d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2018年1月8日 14時
