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「……」
ホーディの方へと目を向けるが、何だか様子がおかしい。
先程よりも体躯は膨張し、気性の荒さが増した様に思えるのだ。
もうその面差しには理性、というものすら存在せず___最早、ただの怪物と化していた。
しかしまあ、このくらいならばまだ抑えられる。
この船を好きにしていいという許可も下った事であるし、一先ずこの緊急事態は打破できそうだ。
暫くすればノアが巨大なシャボンに包まれ、ルフィでも中で動ける態勢へと移行する。
「ゴムゴムの……象銃！！」
そして武装色を込めた攻撃にてホーディをノアごと押し潰せば、ルフィはそのまま破壊を開始した。
「中にいるバンダー・デッケンをどうにかすれば良かったのだが……仕方がないか」
こう思うのも何だが、ルフィは器用なタイプでは無いからな。
着々とノアを破壊していっているルフィに諦めた様に息を吐いた。
___しかし、何ということだ。
ホーディの脅威は収まったとはいえ、この巨大な船への尽力の攻撃を繰り出しているうちにルフィの胸の古傷が開いたらしい。
若干遠目にしらほし姫と共にいる俺でも、ルフィが顔を顰めているのを確認している。
……俺も加勢をした方が良い気がするな。
そろそろノアは魚人島に当たる寸前まで迫っており、この調子では本当にギリギリだろう。
更にそろそろ危なくなってきた彼の様子にそう思い至った俺は、しらほし姫の方へと顔を上げる。
「しらほし姫……ん？ 如何かしたのか」
俺が顔を向けると、彼女は呆然と上を見つめていて。
___その途端、感じた大きな気配に俺も素早く振り返れば、其処には誰でも驚く様な光景が目の前に広がっていた。
「なッ……！！ 海王類……！？」
そう、まるでそれが自分達の意思だ、とでも云う様に。
それらは落ち行くノアの上方にて存在していた。
数多の大型海王類がノアに繋がる鎖を掴み、引き上げる様に上へ上へと進んで行く。
そしてその光景を見た次第、素早く動き出すのはしらほし姫だった。
「ルフィ様！！もうお止めに……お止めになって下さい！！」
ルフィとノアの間に憚ったしらほし姫は、己の身を投じてルフィを宥めにかかる。
しらほし姫が現れた事により咄嗟に攻撃を停止したルフィは、彼女の言葉に漸くその存在に気がついた。
俺も急いでそのノア内部へと入れば、失血でとうとう気を失ったルフィを支える。
その間にもしらほし姫は何やら海王類と相対していて……まるで海王類と会話している様子であった。
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レフト(プロフ) - マルさん» コメントして頂きありがとうございます。精進して参りますので、今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月23日 22時) (
レス) id: 5a76fd57a1 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 11bc736d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2018年1月8日 14時
