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___俺達が海中にいて、数分の時を経た頃。
「これが悪魔の実の能力なら、此処で彼奴を倒すのはまずいな……」
「落ちる場所を変えましょう！」
しらほし姫の言葉に俺は頷き、彼女が進むと同時に後方からやって来るホーディへと構える。
ルフィがその後ろにいるので大方問題はなかったが、念には念を、だ。
___しかし事態は急転直下し、しらほし姫の誘導通りに動こうとしたノアが、ある時を機にたちまち墜落を始めた。
それはバンダー・デッケンの能力が切れた___即ち、この海中では唯々沈下していく巨大な物体へと戻ったという事。
ホーディを追ったルフィと共に来た王子達の話を聞けば、あのノアは絶対に破壊してはならぬ物であるらしい。
そうなると、落下を続ける船への対処はそう簡単には思い浮かばなかった。
だがまあ、今は……彼女の心の負担を少しでも減らす事が先決だろうか。
悲痛な表情を浮かべるしらほし姫を見上げては、何となくそう思う。
「すまないな、少し離れるぞ」
「は、はい……！」
なので彼女の掌から飛び出て、あの時と同じ水を蹴る要領で、只今ホーディに狙われようとする王子の一人の前へ来る。
「邪魔をするなァ！！」
「お前の相手はルフィだ」
その男はまるで、剥き出した刃物の様だ。
其奴が魚人空手とやらを繰り出そうとしていたので、此方も覇気で対抗していく。
「ぐあッ！！」
案外、容易く此方が押し切れたが。
流桜によって吹っ飛ばされた其奴は、内部への衝撃が尋常では無かったのか、暫時動かなくなる。
ルフィが段々とホーディに接近するのを見て、俺は王子の一人に頷いた。
「大丈夫だ、彼奴がしらほし姫に近付く事は決して無いからな。
しかし、せめて彼女の側にいてやってくれ」
彼女は自分の為に身を呈して犠牲になる兄達を見て何と思うか。
寧ろそれは、彼女の重責へと変わっていくだろうと俺は考える。
その言葉に気が付いた様子の王子は、慌ててしらほし姫の側へと寄って行く。
俺も追いかける様に彼女の元へ戻って行った。
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レフト(プロフ) - マルさん» コメントして頂きありがとうございます。精進して参りますので、今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月23日 22時) (
レス) id: 5a76fd57a1 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 11bc736d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2018年1月8日 14時
