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海の森に来たが……其処でジンベエやフランキーとも再会することが出来た。
更に、共に訪れた人魚姫___しらほし姫が、何やらこの森にある墓標に祈りを捧げている様子が目に入る。
ずっとこの場所へ来たかったと言っていたが、もしかしたらこの為だったのかもしれないな。彼女の大切な人の……墓参りに訪れる事が。
「長ェ事ああやってんなァ」
「あの墓には彼女の母オトヒメ王妃が眠っておられる」
ルフィとジンベエの話に耳を傾けていれば母、とそんな言葉が鮮明に頭に残る。
母……そうか、彼女も幼い頃に母を失ったんだ。その上、命を狙われ硬殻塔とやらに十年も一人でいたとも聞いた。
なんと辛い境遇か、と今は幸せそうな金髪のあの子を垣間見ては、胸が締め付けられる様な気分になる。
「ルフィ〜〜〜！！」
「あれ……！？ しらほし姫が一緒に！？」
……と、感傷に浸っていると、やって来たのはケイミー、そしてナミ。
何故二人が一緒にいるのかは解らない。
しかしルフィ、ケイミー、ウソップと遊びに行った筈の三人がこうも散り散りになっているところを見えると少々不安がよぎった。
___暫くして。
現在今の状況を聞いた限りでは……つい先程、ホーディとやらに竜宮城が襲撃されたらしい。
しかも偶然麦わらの一味の一部も招待されていた様で、此処にいる三人は兎も角他のゾロ、ウソップ、ブルックは恐らく今も其処に留まっているという次第。
それ以外にも東の海で耳にした覚えのあるアーロン、という魚人の話。
かの有名なフィッシャー・タイガーが率いたタイヨウ海賊団の話。
そして、しらほし姫の母親の話。
そんな一つ一つに重みのあるものを聞かされれば、思う所はある訳で。しかしまあ、この様なものは次の機会にでもしよう。
ジンベエの身の入った話に、すっかり眠りに落ちていたルフィをサンジが蹴り起こす様子が目に入った。
そんな光景に一笑すれば「訊きたい事がある」と、俺はナミ達と戯れているしらほし姫の元へ歩み寄る。
「貴方様は……」
「Aだ」
「A様ですね！ お訊きしたい事とは何でございましょうか 」
……まあ彼女の様子を見ればすぐに判る。
唯この問いを投げかけたかっただけ。それだけだ。
「貴女は家族が好きか？」
そして案の定、彼女は笑顔で頷いた。
「はいっ！ お父様も、お兄様達も、お母様も……私は大好きです！」
そうか、なら安心だ。
無垢な笑顔を浮かべるその娘に、俺も優しく笑い返した。
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レフト(プロフ) - マルさん» コメントして頂きありがとうございます。精進して参りますので、今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月23日 22時) (
レス) id: 5a76fd57a1 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 11bc736d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2018年1月8日 14時
