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サンジが突然鼻血を出す事態は、渡したハンカチで鼻を抑える事で一応収束した……一瞬で白いハンカチが赤く染まったが。
兎も角、改めて俺は神妙な態度になってサンジに告げる。
「会いに行かなくてすまなかった。修行の邪魔をしてはいけないと思ってな……」
すると、サンジは何を思い出したのか、顔色が悪くなってきた。
「……あ、ああ……うん、大丈夫だぜ。
ちゃんとオレは強くなったんだ、あの地獄を乗り越えて……」
寧ろ会いに行った方が良かったのか、とそんな心配が過ぎった。しかし、その子が気持ちを紛らわす様にしてグッと握り拳を掲げる様子を見ては……
(「……相当酷い目に遭っていたんだな」)
なんてそんな事を思い、過酷な修行を乗り越えたのであろうサンジに「頑張ったな」と頭を撫でた。
___その後、俺とサンジは共に航海に必要な食料を買い集めていた。そうして、魚を購入しようと海岸に寄った時のことだった。
ある一人の漁師が慌てふためいた様子で海を見ていたのだ。
話を聞くところによると……どうやら緑髪で三本の刀を腰に差した男が釣りをしようとし、何故か海賊船に乗った挙句、共に魚人島へと海底に沈んでいったというとんでもない話だった。
緑髪で三本の刀、といえば、思い起こすのはあの人物。まさかそんな事ないだろうと隣のサンジを横目に見れば「あのバカ……」と呆れ返りながら呟いていた。もしかしてこれが通常なのか。
「あのバカの行き先が分かっただけでラッキーだ。それより魚あるか？」
そうして、そんな彼を大して気にも止めないサンジは魚を買おうした___が、しかしその時、俺は近辺で何かが聞こえてくることに気が付く。
「……ん？ 何かが上がってくる」
それはぶくぶくと泡の立ち上る音。
向こう側にいる一般の人々も海面に注目しているのを発見し、俺も其方へと顔を向ける。
すると、次の瞬間___盛大な水飛沫と共に、真っ二つに割れたガレオン船が海から姿を現した。
「ぷはっ……船を間違えた」
そして自然に視界へ入ったのは、割れて傾いたガレオン船の頂点に位置する所に座る男。
緑髪の剣士___ロロノア・ゾロだった。
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レフト(プロフ) - マルさん» コメントして頂きありがとうございます。精進して参りますので、今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月23日 22時) (
レス) id: 5a76fd57a1 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 11bc736d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2018年1月8日 14時
