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____過ぎ去りし思い出の話に幕を閉じるのと反対に、俺は眼を開くと、ローやその船員達の姿を見る。
「まあ……結局の所、互いに大切な兄弟がいるという共通点からエースとは仲良くなったな」
「……」
「話は終了とするが……如何した？」
其処には何故か茫然としている船員と、先程よりもますます機嫌が悪くなっている様子のローがいた。
……流石に話が長かったか？
「キャプテン……」
「うるせェ」
シャチが呼び掛けるも、ローは帽子を深く被った状態のまま動かない。
如何いう事だろうかと、俺がハートの海賊団の船員達に眼を向けるも、返ってきたのは苦笑いだった。
「「(キャプテン絶対、火拳のエースに嫉妬してるんだなァ……)」」
その時、彼らの思っている事が一致していた事など、俺は知りもしなかった。
「おや……伝えておこうと思って来たのだが……すまないな、痴話喧嘩の途中か」
ローとの間に暫く気まずい空気が流れていた時、ルフィと会話を終えたらしいシルバーズ・レイリーが此方へ来ていた。
……はて？ そんな喧嘩が今起こっていたのだろうか。
そんな俺の様子を見たからか、シルバーズ・レイリーは笑ってローに何かをささめく。すると、何を聞いたのかローは深くため息を吐いて頭を抱えた。
「そうそう、ルフィ君から話は聞いたよ。
キミは彼の一味にいるサンジ君のお兄さんらしいね。
まあ、一目見れば分かるくらいキミ達は似ているからな。大体は察しがついていたよ」
「似ている、か……そう言ってくれると非常に嬉しいものだ。
……取り敢えずだがシルバーズ・レイリー、話は少し待っていてくれ」
先に此方のやる事を終わらせなければ。
彼が頷いて了承してくれたのを折に、俺はローにすぐに手が届くような位置まで近づく。
「ロー」
「……何だ」
呼びかけに対して返事をしてくれるロー。
だが、依然機嫌は悪いままな状態に、俺は一つ笑うと彼の頭に手を置いた。
「おい」
「ふふ、そうだな。歳下に頭を撫でられるのは好きではないだろう。
だが、弟の機嫌直しには何時もこうしてたんだ。これ以外の方法はあまり知らない」
あの子達もまだ子供だったからなのか、頭を撫でるだけでもすぐに笑ってくれた。
……今は如何なのだろうか。
ローが呆れた様な表情で此方を見ていたので、取り敢えず撫でる手を離して考える。
「……ときに、礼をまだしていなかったな。
如何する？ 俺に出来る事ならばやるが……」
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レフト(プロフ) - マルさん» コメントして頂きありがとうございます。精進して参りますので、今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月23日 22時) (
レス) id: 5a76fd57a1 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 11bc736d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2018年1月8日 14時
