【story 238】 ページ16
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Aは暗闇の中勢い良く目が覚めると、深く取り乱したように呼吸をしていた。
『……ハァ、……ハァ、…うぅ、…ゲホッゲホッ、』
口から吐き出される花びらを見ると無性にイラつかせてギュッと手の中で握った。
そして不意に激痛が走る肩と脚の傷に尚イラつかせながら深く深呼吸をして、震える身体をぎゅっと縮めた。
目を閉じると過去の記憶が嫌というほど過ぎり、睡眠を妨げた。
『………全部終わった事だ。全部過去の出来事だ。今起きてる訳じゃない。』
ガタガタと震える指で煙草に手を伸ばしてパチンと火をつけた。
煙を吐きながら手の中で握られた萎れた花びらを見つめた。
長く見積もって、『2ヶ月』______早くて、『45日』
私に残された時間はそんなに多くはないらしい。
あのアズールが手を焼く程の病だ。
多分、……対処法は無いのだろう。と初めからそんな予感がしていた。
自分の『死』を直前にしても、やりたいように生きてきたから今更やり残す事はない。
ずっと欲しかった答えも貰えた。
最後まで傍に居たいと思えるような存在も見つけたんだ。
それだけで私は十分に満足している。
それでも尚、未だに過去の夢を見てしまうのはそれをどこかで受け入れたくない自分が居るからだ。
Aは魔法で身体の痛みを抑えて、無理矢理足を動かすと、バスタブの中に身体を埋め長い尾びれを捩らせた。
水の表面は薄らと赤く色付き、ゆらゆらと睡魔に襲われる中。
ジェイドの言葉が脳裏を過ぎった。
″貴女を珊瑚の海に連れて行きたいと言ったら迷惑ですか？″
あの日のジェイドから流れる涙はとても綺麗だった。
あのまま全部捨てて、彼の手を取ってしまいたいと本気で思った。
でも、……私が居なくなった後の彼を想像すると怖くなった。
『……………ごめんね。ジェイド。約束は守れそうに無い。』
ズキズキと身体を痛ませながら、気を失うように眠るAの目からは涙が零れていた。
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ぱお(プロフ) - Fの小説さん» わぁぁ、共感めっちゃ嬉しいです(泣)ゴスマリのリリアちゃんとセベクくんの絡みが個人的にめちゃ好きでした！いや、まじでツイステに人権握られてます、、。ありがとうございます！ぼちぼち更新します(^ω^≡^ω^) (2020年11月27日 2時) (
レス) id: 0d9f797681 (このIDを非表示/違反報告)
Fの小説(プロフ) - なんかわけわからん文章になってたｗｗ 私はリリアさん推しなのでそんなにダメージはありませんでしたが、ぱおさん…10万ですか…やばいですね…すごいです… (2020年11月25日 13時) (レス) id: 1437a4eab1 (このIDを非表示/違反報告)
Fの小説(プロフ) - 文章書いてていざ出すときにあれ？みたいな事ってよくありますよね…めっちゃ共感します泣 私はリリアさん推しなのでぱおさんすぎょいって思いました()荒れまくるのめっちゃわかりますｗ続き楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2020年11月25日 13時) (レス) id: 1437a4eab1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱお(プロフ) - Jjjさん» いや、もはやコメントに愛しか感じない！！！！！はよフロ監ハッピーエンドにしたいぃぃぃけど時間と供給が間に合わなぃぃぃぃぃぃ(^ω^≡^ω^)いや、もう文章にセベク愛を感じます(くそ自惚れ)ありがとうございます！ (2020年11月24日 22時) (レス) id: 0d9f797681 (このIDを非表示/違反報告)
Jjj - コメ返しありがとうございますうううう。早くフロイド思いだせよっっって思って待ってますね！！！！！！更新頑張って下さいいいい！！！！！！！！！！！！！！！((うるさ (2020年11月23日 22時) (レス) id: 164c86cd11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱお | 作成日時：2020年11月21日 23時
