【ツイステ】狂わされた日。

◆Prolog ページ1

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その日は、
学園の中庭の木陰で気持ち良く本を読んでいた。




やんわりと暖かい日差しと頬を撫ぜる風が気持ちいい。



何気ない1日。…その言葉が似合うであろう日に、



何やら話し声が耳に入ってきた。






″なぁ、聞いたか？……、

オクタヴィネルのフロイドとAが別れた話。″





″聞いた聞いた！……あの2人仲良かったのにいきなりだったよな。″




″この男子校唯一の高嶺の花なのに勿体無い…。
………やっぱ浮気が原因とかかな？″




″あーー、相手のフロイドはそこら辺適当だからなぁー。それかAちゃんが他に好きな奴出来たとか？″




″ありえるな！……もう片方のジェイドとは前々から噂はあったし…、俺も付き合いたいなぁ〜。″




″いや、無理だろw…それに高嶺ちゃんは恋愛しないらしーぜ？″




ケラケラと笑う男子生徒達の声にため息混じりに読んでる本をパタンッと閉じて空を見上げた。





はっきり言うとあの噂は全部デタラメ。




別れた理由は浮気でも、新しく恋人が出来たでも何でも無い。




ただお互いに『飽きた。』と、




そう思っただけなのである。








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