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貴「いつもなら紅茶って言うところだけど......私、苺のパウンドケーキ作ってみたい」
樫野「俺はココアパウンド。クルミ入りの。甘さおさえて大人向けに」
安堂「僕は甘納豆入り抹茶パウンド。お年寄り向けかな」
花房「僕はバ...いや紅茶のケーキにするよ。Aちゃんの紅茶凄く美味しかったから作りたい気分なんだよね...Aちゃんの方が上手いだろうけど(笑」
樫野「そりゃそうだろ(笑」
安堂「でもたまには普段作らないものを作ってみるのもいいかもね(笑」
早速、作業に取りかかるが、私には気がかりなことがあった。
今...バって言いかけた。もしかして＿＿
▽
さっき言いかけたことを詳しく聞きたくて花房くんの元へ行く。
貴「いつ見ても綺麗だなぁ...」
目の前には花房くんが育てているバラが広がっている。
ベルガモット「本当だね。こんなに綺麗に咲いてるのは見たことがないよ...ハナブサに教えた人が相当できる人だったんだろうね」
貴「独学の可能性もあるよ」
私達は喋りながらバラの中を進む。
花房「はい。カフェくん」
カフェ「わーい」
2人の声が聞こえてきた。
貴「いい香りだね」
背中を向けてる花房くんに声をかける。
花房「Aちゃん」
私が来ると思ってなかったのか少し驚いた顔をする。
貴「花房くんってバラ好きだよね」
花房「まぁね...父親がバラ専門の園芸家だったからね。幼い頃から見てきたからその影響が強いのかも」
貴「へぇ...あのね、花房くん」
花房「ん？」
貴「パウンドケーキ、本当は紅茶じゃなくて......バラのケーキが作りたいんじゃないの？」
花房くんは目を見開いた。
花房「......やっぱりAちゃんには隠し事ができないな...」
貴「花房くんのイメージにはぴったりだけど...「家族」ってイメージじゃないよね？」
きっとそれは花房くんもわかってると思う。だからさっき言わなかったんだ。
花房「普通はね。でも僕の「家族」のイメージはバラなんだ」
貴「何か理由でも...？」
そういうと花房くんは少し悲しそうに笑った。
花房「話すよ。長くなるからここに座って。よかったら紅茶も淹れるよ」
そう言って微笑みながらイスを引いた。
花房くんって本当に紳士だよね...女の子が騒ぐのもわかる。
花房「どうぞ」
紅茶を淹れ終わったら花房くんも座る。
貴「ありがとう」
あ、いい香り。
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うつ(プロフ) - ラズさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年7月12日 19時) (
レス) id: 377ca02738 (このIDを非表示/違反報告)
ラズ(プロフ) - 突然なんですけど、私この作品大好きです！ストーリーの展開が凄くいいです！スイーツスピリッツのキャラもすごくキュンときます！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2017年7月12日 19時) (レス) id: c96d83c28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うつ | 作成日時：2017年6月12日 17時
