8．赤髪の白雪 ページ9
貴「リュウー！頼んだもの買って来た？」
リュウ「もちろんだよAさん」
言いながら私に買って来たものとリストを見せる。
貴「うん。ちゃんと買えてるね。じゃあ、いつもの場所にしまっておいてね」
私が頭を撫でるとリュウは嬉しそうに笑う。
リュウ「はい」
私がふと窓の外を見ると赤髪が見えた。
貴「あれは......白雪？」
リュウ「どうかしたんですか？Aさん」
貴「いや、何でもないよ。
(ゼンに用があるのかな...？)」
.
白雪「すいません。近衛兵団の木々さんかミツヒデさんに面会を...」
「あーーーっ、君もしかしてっ...」
白雪に近づく門番をもう一人の門番が引っ張る。
「失礼致しました。ゼン殿下よりお客人だと伺っております。
"赤髪の白雪"殿」
白雪「え？」
ゼン「白雪！」
その声に反応して見るとゼンが門に足をかけて下りて来た。
門番は素早く自分の立ち位置に戻る。
ゼン「ここに来たってことは何か用だよな？白雪」
白雪「あ、うん。街の外に出る時は声をかけろって言ったでしょ？だから＿＿」
ゼン「良し行こう！」
白雪「え？」
ゼン「直ぐ行こう！」
ゼンはこの場から直ぐにでも離れたい様だが...
.
貴「あ、やっぱり白雪だ」
窓から見た通り白雪がいた。それと、
貴「あ、ゼンもいる」
白雪「Aさん！」
白雪に微笑んでからゼンを見る。
貴「何そのすっごい冷や汗は」
ゼン「いや...(汗」
大方、城を抜け出そうとしたんでしょ。
貴「本当は連れ戻さなきゃいけないんだろうけど今日は忙しいから見逃してあげるよ」
ゼン「本当か！？」
すっごい笑顔だな...(呆
貴「白雪、どこに行くの？」
白雪の行きたい場所は私と一緒だった。
貴「私も同じ場所に行きたいから着いて行ってもいい？」
白雪「お願いします」
ゼンが嫌そうな顔をした。
そんなに私が邪魔か...まぁ途中までは二人っきりだからその時間を取られて不満なんだろうね。
貴「木々とミツヒデにゼンのことを伝えないんだから、これくらい許してよ。それに私はゼンの側近でもあるからね...白雪にとっても私がいた方が安全だと思うけど？」
ゼンは渋々頷いた。
ゼン「おい、お前達。ミツヒデには上手く言っておいてくれ」
貴「私がゼンを連れ戻さなかったこと黙っておいてね！」
「「は、はい！」」
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うつ(プロフ) - 星奈シオリさん» コメントありがとうございます。なかなか更新できませんがこれからも見てくださると嬉しいです！ (2018年12月26日 23時) (
レス) id: a0c417f125 (このIDを非表示/違反報告)
星奈シオリ - 主人公と白雪逃げきれるといいな (2018年12月26日 23時) (レス) id: 2d3df82017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うつ | 作成日時：2017年3月30日 23時
