4．林檎は林檎でも毒林檎 ページ5
ゼンは席を立ち、白雪の傍に寄った。
白雪「ゼン？」
白雪の声には答えず、白雪が持っている林檎を食べた。
貴「...！」
白雪「ゼ...」
ミツヒデ「行儀悪いなー。駄目だろゼン、自分で取らないと」
ゼンはミツヒデ達の存在を忘れていたのか、思いっきり噎せた。
ゼン「な...何見て...ｺﾞﾎｯ」
ミツヒデ「喋るか食べるかどっちかにしないと」
ゼン「呼んでないだろ、引っ込んでろ！！」
ミツヒデ「うわっ、傷付くなー！」
白雪は二人が言い合いをしてる間、ジッと林檎を見つめる。
白雪「ゼン」
ゼン「何だ！？」
白雪「......馬鹿なこと言った。ごめん」
貴「.........」
ミツヒデ「どうした？A？」
貴「いや...何か二人見てると.........羨ましいなーって。あの時の私の傍には誰もいなかったから、さ...」
ミツヒデ「.........そっか」
ミツヒデに頭を撫でられる。
ゼン「...！？.........白雪、その林檎...お前は食うな」
白雪「え？」
あれ...ゼンの様子が＿＿＿＿＿まさか！
林檎が傷んでたのって.........
ゼン「木々、ミツヒデ、A、悪い。怒るな、よ...」
木々/ミツヒデ/貴「ゼン！！」
ゼンが倒れかけたのをミツヒデが支える。
ミツヒデ「どうしたゼン！」
木々「ゼン！！」
まずは確かめないと...！
貴「白雪！その林檎！！」
私が言いたいことを理解したのか白雪は包帯を巻いた腕に林檎を擦った。
白雪「毒だ！」
やっぱりか...！
木々「解毒は！？」
叫ぶ様に私と白雪に聞く。
白雪「ちょっと待って下さい！」
白雪は急いで鞄の中にある解毒を探す。
白雪「駄目だ...これだけじゃ調合できない...」
木々「Aは！？」
貴「...そもそも私が今日町に下りたのは解毒がもう無くなりかけてたから...」
そこまで言って理解したのか木々とミツヒデは顔を歪める。
その時、扉が開いた。
「...おやぁ、林檎を口にされたのは白雪殿ではなかったか」
あの男...！前にも一度...！
私はフードを深く被り髪が見えない様にする。
木々が剣を構える。
ミツヒデ「誰だ！！」
白雪「あなた...この前うちへ来た......」
うちに...！？ってことは...............あのバカ王子のとこの奴か...！
「うーん...まぁいいか...？」
白雪「どういうこと...！？」
男に詰め寄って聞く。
「ご心配なく。解毒の薬はある方が持っています...ご同行願えますね？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うつ(プロフ) - 星奈シオリさん» コメントありがとうございます。なかなか更新できませんがこれからも見てくださると嬉しいです！ (2018年12月26日 23時) (
レス) id: a0c417f125 (このIDを非表示/違反報告)
星奈シオリ - 主人公と白雪逃げきれるといいな (2018年12月26日 23時) (レス) id: 2d3df82017 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うつ | 作成日時：2017年3月30日 23時
