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12.逃げ出す ページ13

巳早「実際、驚いたよ俺も__あんたら見てさ」


つまり...この男が言いたいのは__


貴「私達をどこかに売ろうって話?」


私の言葉を聞いて、信じられないという顔をして驚く白雪。


巳早「物騒だな、献上だって献上。金持ちの物好きは腐るほどいるんだぜ」


背を向け歩く巳早。

どっちが物騒だよ...


白雪「どうしてそういうことを思いつくの!?」


巳早「まーでも、もっと長く伸びるまで待つのもありかな。それまで俺の傍に置いとくってのも悪くねぇし。なぁ赤髪、桃髪?」


巳早は怪しく笑い、鉄格子をしめた。



巳早「メシだ。食うだろ?」


巳早は何も喋らない私達を見て肩を竦めた。
巳早はご飯を置く。

今だ...!


ドンッ


貴「...ッ!」


強く当たり過ぎて少し痛かったが、私は手首の縄を引き千切る。

白雪も手首の縄を引き千切り、絨毯を引っ張って転ばせる。


巳早「うわぁ!?」


白雪を先に行かせ、私の鞄も持ってもらう。
案の定、巳早は私達を追いかけようとするから私は転がっている瓶を拾い灯りに向かって投げる。


巳早「どこ狙っ...熱っつう!?」


その隙を見計らって走り出す。

私を捕まえようと飛びつこうとするが、鉄格子を下ろす。巳早は顔をぶつけていた。


白雪「A!」


白雪から鞄を受け取る。


貴「行こう、白雪!」


白雪「はい!」




巳早side

巳早「くそっ、焦げた...」


先程、桃髪に焦がされたところをはらう。振り向くと桃髪と赤髪がいたところの壁が何かで擦れた跡がある。

1日中、縄を削っていたのか...きっとこの案を思いついたのは桃髪だろう。

俺は桃髪に会った時のことを思い出す。

そうだよなぁ...あんな強気の女がジッとしてる訳がねぇ...


巳早「なんなんだあいつ...!」


赤髪も欲しい...が、それよりも桃髪を手放したくねぇ...!!

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うつ(プロフ) - 星奈シオリさん» コメントありがとうございます。なかなか更新できませんがこれからも見てくださると嬉しいです! (2018年12月26日 23時) (レス) id: a0c417f125 (このIDを非表示/違反報告)
星奈シオリ - 主人公と白雪逃げきれるといいな (2018年12月26日 23時) (レス) id: 2d3df82017 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うつ | 作成日時:2017年3月30日 23時

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