94話 ページ49
言葉を紡ぐ前に息を飲んだ。
きっと、ヒーローってこうなんだ。
頭の中で漫画で見てきたヒーローたちの姿を思い浮かべた。
どんなヒーローでも怖いんだ、
足が震えるのも
奥歯を噛み締めるのも。
凄いよ主人公。こんなのに憧れるなんて
普通に生きてたらなりたいなんて思わない。
知ってたのに知らなかった。
だから笑うんだね、ヒーローって。
人助けなんて言葉じゃ小さすぎるよ。
手を繋いだまま立ち上がってしっかりとした物陰に2人を誘導する。
手当に取り掛かろうとするど腕にいつの間にか巻き付いていたシュシュが猫となって話しかけた。
｢酷い怪我ね｣
『...うん。でも大丈夫、』
胸の奥から声が聞こえてきた。
さっきと同じ人の声だ。
手拍子を1回すれば手のひらをひらくと同時に杖のようなものが出てきた。
｢カオスシンデレラとの、契約...従者もなしで...。｣
『....ありがとう、』
杖を女性の足に振るうとキラキラと粉のようなものが溢れ、その粉はゆっくりと女性の元へ降りかかった。
元に戻れ、治れ心の中で何度も呟く。
目を開ける頃には女性の足はすっかりと癒え赤黒くなっていた足は綺麗な色へと戻っていた。
｢遅くなりました！！救護者はこちらへ！！避難に遅れてしまった方もこちらへどうぞ！！！｣
声に反射して立ち上がり身を隠す。
ヒーローがもし私の事探していたら大変な事になる。
『ごめんね。お母さん、任せて大丈夫？』
物陰からそう聞けば幼子は慌てたように頭を下げた
｢っえ？、う、うん。あ、ありがとう！！
お母さんを、ありがとう！！！｣
その様子を見て私は戦闘音の聞こえる方へと足を進めた。
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白(プロフ) - 豆花さん» ありがとうございます！更新遅くてすみません！頑張ります！！ (2019年4月11日 15時) (
レス) id: e2d45f9343 (このIDを非表示/違反報告)
豆花 - 「私の個性はプリキュア!!」から来ました。すごくおもしろいです!!続きが気になります!!更新待ってます!! (2019年4月10日 0時) (レス) id: 9cf03f9072 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ののいろ系女子さん» 私も！強くて可愛い皆の憧れです！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: e2d45f9343 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 白さん» コメ返ありがとうございます！プリキュア5でしたね！今ググったらあっ！見てた！ってなりましたwwもうね最近ね記憶力がね、だってプリキュア大好きだったんですよ？ (2019年2月28日 6時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ののいろ系女子さん» プリキュア5ですよ！！あれほど可愛かったプリキュアはきっといない((なんて笑笑。コメントありがとうございます！コメントを貰えると更新を頑張ろうって思えるので嬉しいです！これからもこの作品共々よろしくお願いします！ (2019年2月22日 23時) (レス) id: e2d45f9343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴吹 白 | 作成日時：2018年6月10日 22時
