59話 ページ11
逃げるように階段を上って、自分の部屋にはいる。
...なにが、何かが可笑しい。
考えるように指を口に持ってきて爪を噛む。
綺麗に掃除されている自分の部屋は、特に変わった様子もなくて、可笑しい点と言えば机の上にあったはずのヒーローポスターがなくなっていることぐらい。
アレ、手に入れるのが難しかった限定品なんですが...。
いつか、緑谷君を家に呼ぶときの口実にしようと思って手にいれたものだったはず(もはや変質者がやる行動)
流石に母さんがしまったのかな。
悩みながら、階段を降りて行けば、父さんと目が合いました。
「もういいのか？」
『はい。大丈夫です。』
そんな会話をしたあと、またリビングへ来た私は電話機の前でカレンダーに目をやります。
「どうしたの〜A。懐かしくてじっとしてられない？」
...やっぱり...変わってない。
『いえ、そういう訳では...。』
『母さん...』
「んー？」
振り返った母さんは私を見ているようですが、私はカレンダーから目をそらすことなく指先でそっとカレンダーに手を添えました。
『私のヒーローポスター、どこにありますか...』
突然の問いかけに肩を揺らした母さんは、案の定くらい顔を見せました。
「さ、さぁ、どこにおいたのかしら。」
戸惑い気味の母さんをみながら私は次の質問をします。
『じゃあ、このカレンダー...どうしてなにも変わってないんですか。』
12日の赤丸
子供の字で書かれた勉強会の文字、
24日の記念日の文字も、
きっと、私が感じた違和感はこれだったんだね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白(プロフ) - 豆花さん» ありがとうございます！更新遅くてすみません！頑張ります！！ (2019年4月11日 15時) (
レス) id: e2d45f9343 (このIDを非表示/違反報告)
豆花 - 「私の個性はプリキュア!!」から来ました。すごくおもしろいです!!続きが気になります!!更新待ってます!! (2019年4月10日 0時) (レス) id: 9cf03f9072 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ののいろ系女子さん» 私も！強くて可愛い皆の憧れです！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: e2d45f9343 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 白さん» コメ返ありがとうございます！プリキュア5でしたね！今ググったらあっ！見てた！ってなりましたwwもうね最近ね記憶力がね、だってプリキュア大好きだったんですよ？ (2019年2月28日 6時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ののいろ系女子さん» プリキュア5ですよ！！あれほど可愛かったプリキュアはきっといない((なんて笑笑。コメントありがとうございます！コメントを貰えると更新を頑張ろうって思えるので嬉しいです！これからもこの作品共々よろしくお願いします！ (2019年2月22日 23時) (レス) id: e2d45f9343 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琴吹 白 | 作成日時：2018年6月10日 22時
