【ヒロアカ】それが私。 (ページ10)

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英雄9 ページ10

そう......膨らませていたさ....

この時までは....。

? 「死ね!!」

A 「!?」

不意に響き渡った凄驚の一言に一瞬肩を震わせる。
声のした方からは、爆風とともに
ボールが物凄い勢いで此方へ向かってくる。

A 「え"?........っ」

瞬時に頭を守り目を瞑ると、私の前には紺色のスカートを
正義のヒーローのように靡かせた梅子の姿。

A 「ちょ.....!あぶな.....え?」

梅子「...どこの」

いま、私の目の前では信じられないことが起こっている。

梅子「どこのどちら様ですか...?
A様を.......傷つけようと、なされたのは。」

物凄い勢いでこちらに飛んできていたはずのボール。

其を梅子は、片手で、
しかも、表情を崩さずに受け止めたのだ。

A 「え"....ぇ。........梅子.....さん?」

梅子「...。」

私の呼び掛けをものともせず、梅子はボールを見つめる。

A 「...?」

梅子「...あっち....ですね。」

梅子は、ボールを再度ぎゅっと握ったかと思えば
ボールの飛んできた方へと駆けていった。

A 「えっ?....ちょ、梅子さん!!?」

私は全速力出掛けていく梅子さんをただただ見つめるだけだった。