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英雄34 ページ35
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ピピピ...ピピ....ピ
小刻みに聞こえる電子音。
鼻に残るツンとしたかおり
少しだけ眩しさを感じたが、其を堪えてなんとか目を開く。
A 「.....ん.......。」
指先がピクリと動き声がもれる。
口元に付けられた酸素マスクに息苦しさを感じ
重たい体をもぞもぞと、動かして見る
すると、私の横で眠っていた人がゆっくりと瞼を持ち上げた。
A 「..かぁ....さん。」
掠れて、跡形もなくその場から姿を消したその声に
母さんは反応して、驚いたように目を開く
やばいなぁ。
怒られちゃうかも。
なんて、心配したのもつかの間、母さんはなにも言わず
ただ、私のてを握りしめていた。
そして、時間がたつのも早いもので数十分後。
私の様子を見に来た看護婦さんが、お医者さんを呼んで
そのあと、母さんが色んな人に電話をしては、
私の病室に色んな人が足を踏み入れた。
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作者名：琴吹 白 | 作成日時：2017年9月16日 8時
