【ヒロアカ】それが私。 (ページ33)

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英雄32 ページ33

? 「...それでね。

........Aちゃん。」

笑顔だった顔を
少し困ったように歪めて、私を見る彼女は
握っている温かな手に力を込めた

A 「...?」

私はなんのことかわからず、ただただ？を浮かべる。

目線をしたに向けた少女は数秒たつと
覚悟を決めたように目を閉じそして私と瞳を合わす。

？「お願いがあるの。
.....もうすぐ、私.......うんん。

貴方の目が覚める。
つまり、体が大丈夫になるってこと。」

その言葉にパッと目が開いたことを感じる。
そんな私を見かねてか、彼女は瞳を揺らし唇をきゅっと結びつける

? 「...だから、ね?....お願い。
今、私たち二人はひとまずだけど、意識がない状態。

だから、此処で魂を入れ換えたら...意識が戻る筈なんだ。」

潤いに満ちたその瞳。

不安で仕方ないというその表情。

彼女が思っていることが、顔を人目見るだけで、手に取るように分かった。

? 「...Aちゃん。.....個性を、使ってほしいの。」

今の私じゃ、出来ないから。
あとに続けてそう言った彼女の言葉に私は息を飲む。

それと同時に、自分が死ぬ前にいったセルフをが頭のなかをこだましていた。

『もし...生まれ変わったら。最強を名乗れるような..そんな個性がほしいな。』

そうだ。
私は.....それが目的だったんだ。

揺れる思考かいろ
でも、そんななかでも、自分のすべきことは決まっていた。

黙り混んだ私に不安を感じたのか
彼女は目を伏せる。

何かが溢れてしまいそうな彼女と視線を会わせて
今度は私が、手を握る

A 「うん。.....分かった。」

いろんな思いを詰め込んでその言葉をはく。
その真っ直ぐな彼女の瞳から、何かが溢れないように、
歪だったかもしれないけど、私は微笑む。

A 「...使うよ。」

.....私は別に、ヒロインじゃないし、ヒーローじゃない。

そりゃあ、小さい頃はオールマイトに憧れていたけど。
でも、....こんなに人に、笑ってほしいって思ったのは

はじめてだ。