【ヒロアカ】それが私。 (ページ17)

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英雄16 ページ17

キーンコーンカーンコーン

あっという間に時間は過ぎて今はもう二時間目の休み時間。

僕とかっちゃんは二時間目終了後、すぐに立花さんに呼び出された

けど・・・

立花さん！！
早く来て！かっちゃんと二人っきりは気まずいから！！

A 「・・・！ごめん！！呼び出しといて遅れて・・・！！」

緑谷「い、いや・・全然！！えっと、話って何かな?」

走ってここまで来たのか
肩を揺らし息を整えている立花さんに向けて言葉を紡ぐ

爆豪「早くしろ」

A 「うん！・・えと。
とりあえず、久しぶり。かっちゃん、いっくん」

彼女はまるで猫の皮をはいだように
先ほどとは違う瞳を向けてくる

二人「？」

久しぶり…?
かっちゃんとはどうか知らないけど
少なくとも僕とは初対面なはず・・。

A 「あ・・・そっか
じゃあ、Aちゃん・・・って元気？」

挑発するようにそう言ってきた彼女をみて
僕らの頭には血が上がる

緑谷「なん・・・で、Aちゃんの事。」

爆豪「おい！お前！」

戸惑う僕とは違いかっちゃんはいつものように怒鳴り声を上げる

今Aちゃんは、精神が戻らない状態だ。
三階建ての学校の屋上から飛び降りて、生きているのが不思議なくらいだ。

A 「あはは。そんなに警戒しないでよ。
うーん・・・なんていうのかな？」

二人「・・・。」

A 「わたしがそのAなんだよね。
自分から死のうとしたんだけど、こんな状態になっちゃった。」

爆豪「あ”？」

緑谷「え？」

A 「あーあ。個性が嫌でこうなったのに
やっぱり私、ついてないなー。」

へへっと笑うAに呆然の僕たち

緑谷「・・え・・・じゃあ。」

爆豪「チッ、おいデク！！簡単に騙されてんじゃねぇー」

大きく舌打ちをして怒鳴り散らしてくるかっちゃんに肩を震わせる

A 「っ－！！うるさいなー！」

爆豪「だいたいなぁ！！アイツが自分から飛び降りたぁ？ふざけんじゃねぇーぞ
あいつは、Aはそんなことしねぇー！」

かっちゃんはそれだけ言うと
床をどんっと蹴り、ポケットに手を突っ込んで教室に歩いてった。

緑谷「あ! かっちゃん！！」

取り残された僕
数秒くらい重い空気が流れたかと思えば、キョトンとしていた立花さんが
ふふっと笑みをこぼした