160話 ページ13
空sind
家に帰り、心配になって海の部屋を覗くと…。
俺のクマさんを抱き締めていた。
咄嗟に可愛いと思ってしまったが、シャツのボタンを全開にしてる辺り、エ○いと言う言葉しか出てこない。
多分着替えようとしたのけど、気力湧かなかったんだな?
つか、、コイツ…スタイル良すぎだろ。
そんな怒りも込み上げてきたけど、やっぱり慰めないとな!
「海!」
俺は、カバンをドア付近に置き、許可も無く海の部屋にズカズカと入って言った。
「な、何?」
怒られるのかと悟ったのか、怯えた目をしていた。
すぐ様、誤解を解くために、海の上に跨った。
地獄絵図でしかないけど、仕方ないだろ?
「お前が悩んでるのはわかった。だからって一人で抱え込まなくて良いんだ。」
海の目を見つめて、俺は真剣な顔で言葉を放った。
「で?」
で?って…。質問返しは辞めろよな。
「で…僕にも頼ってよ!そのクマさんは海にあげるから!」
気が抜けてしまい、僕と言ってしまった。
恥ずかしくなって、海の上から退こうとした。
が、クマさんを挟んで海が俺を抱き締めた。
「ありがとう…。」
「…。うん…」
海の胸板が目の前にあるせいか、いやらしい事なんか考えてないのに、顔が熱くなった。
一緒に15年間過ごしてきた弟の裸体(上半身だけ)見て、こうなるなんて…。
確かに、4年ほど見てなかったけど…。
だからって…。
まさか、俺…。
海の事をそんな目で…。
自覚してしまったからには後戻り出来ない。
「空?顔真っ赤だよ? 」
「う…あ…わかってる…。だから…離せよ…。」
「うん…。」
海は、素直に離してくれた。
ドア付近に置いたカバンをすぐ様拾い、自分の部屋に走って戻った。
顔が熱いのと…触れられていた所がジンジンとしてる事…。
実の弟に、そんな目を向けていたなんて…。
「自分が情けねぇよ」
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作者名:星野夜空&紅夜の黒猫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/、
作成日時:2019年12月28日 11時