73 ページ23
.
永瀬「 ちょ、姉さんのなんでそんな速いんすか！？ 」
『 秘密〜(笑) 』
紫耀「 もう廉ぶつかってこんといて！？ 」
あれから紫耀の提案でゲームをすることになり、みんなで選んだのは車でレースをして順位を競うもの。
私のキャラクターはスピードに特化していて今のところ１位。
３位に廉くん、４位に紫耀と続き、レースは最終ラップへ。
永瀬「 あー落ちる！！...お、セーフ 」
『 ちょっ、今アイテム当ててきたん紫耀やろ！ 』
紫耀「 へへ〜(笑) 」
永瀬「 お、姉さん見えてきた！ 」
『 もう、紫耀のせいで抜かされるやんかーっ 』
いつの間にか廉くんは私のことを""姉さん""と呼ぶようになり、緩い敬語で壁なく接してくれるように。
ゴールが見えてきて、そんな廉くんと１位を競り合っていた時。
紫耀「 あ、バクダンや 」
紫耀が手に入れたのは、投げると飛んでいって爆発し、前を走る車に一時的なタイムロスを与えるアイテム。
永瀬「 ...うそやろ 」
『 あかんで...うーわ！！ 』
永瀬「 まじかよ！！ 」
迷わず投げられたそれは、私と廉くんの車の真ん前に落下。
紫耀「 あ、ラッキー。...１位ゲット〜 」
私と廉くんの車がひっくり返る横をスイスイ通っていった紫耀の車はそのままゴールへ。
結局１位が紫耀、２位が私、そして連続でアイテムをくらった廉くんは５位。
永瀬「 まじ紫耀そういうとこあるよな！？ 」
紫耀「 運やでこれは(笑) 」
永瀬「 もう１回やろ！次は勝つ自信ある！(笑) 」
紫耀「 ええよ、かかってこい！ 」
とっくにてっぺんを回っている時計の針に気づいたのは２時間後。笑
.
結局二人が帰ったのは深夜遅く。
そのおかげで寝不足だから朝の目覚めは最悪で。
また遅刻ギリギリで教室に駆け込み、リサちゃんの隣の席に腰を下ろす。
リサ「 ねえ、昨日ヤバかったんだって？ 」
『 え？…あ、そうなの！聞いてよほんと！ 』
忘れかけていたアノ件。前の方に見える後ろ姿がまた苛立ちを思い出させる。
リサ「 崎本がさあ、Aちゃんに謝りたいんだってさ 」
そう言って渡された1枚のメモ。そこには " 謝りたいからこの後テラスで待ってます " と書かれていて。
『 …ほんと自分勝手。 』
私はその紙を握りつぶし、ポケットにしまう。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばき(プロフ) - この作品が大好きなので更新とっても嬉しいです。これからも楽しみにしています！ (2018年8月24日 9時) (
レス) id: 1f4a08d98f (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - このお話大好きなのでまた更新されて嬉しいです！ (2018年8月24日 9時) (レス) id: 54e43fc953 (このIDを非表示/違反報告)
神山あゆ ！ - この話めっちゃ面白いですね！ 友達にも主人公ちゃんに似てる女の子いるんで親近感があってめっちゃ読みやすいです！ 続き楽しみにしています！ 更新頑張って下さい！ (2017年2月19日 14時) (レス) id: 0501317910 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しほ
| 作成日時：2017年2月15日 0時
