7人の傘 3 /8人目/

▽137/大倉side/ ページ40

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Aの短かった髪が肩に付くくらいの長さになった頃、撮影があって。











ひまわり畑での撮影やった。














「じゃあ、まず大 倉さんと藤原さんからお願いします」




「はーい」



大「はい」










2人で撮影なんて初めてやなって小さな声で言うと






せやねって、視線はカメラに向けたまま。



ふにゃりと笑うA。











あ、もう撮られてんのか！って間抜けな声を上げると現場は笑い声に包まれた。









横「ナチュラルに見惚れるんやめてー」



丸「ニヤけてるで！」









待機中のマルと横山くんのヤジにゲラゲラ笑う俺ら。








いやいや、Aとこんな近距離なん久しぶりやったし。めっちゃ可愛いし。











心の中でブツブツ言い返す。













Aは変わったと思う。










「じゃあ、デートに来た感じでお願いします」




大「デートに来た感じって何？！笑」




「文句言わへんの！私とデートなんか嫌やろうけど！笑」











A自身から香る香りも、爪の色も、髪の毛の長さも色も。











でも手を繋いでみて、気づいた。






Aって多分。手を繋ぐ時にぎゅって力込める癖あるみたい。










「…痛い 笑」







照れ隠しでそう言うと






「うわっ！ごめん！大丈夫？！ごめんな」






ひたすら謝るAは何も変わってない。









またデート誘ってみようかなぁ

















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