7人の傘 3 /8人目/

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丸「明日は、ちゃんと考えてきた挨拶出来るな？」







ぽんぽん、と軽く頭を叩かれて小さな子を優しく諭す言い方に



なんだか安心してしまって。






こくん、と頷く。









丸「ほんまに出来る？」


「うん」


丸「ほんまに〜？」


「…しつこい 笑」


丸「ちゃんと出来たらめちゃくちゃ褒めるで！いい子いい子ー言うてぎゅーってして撫で撫でしたる！」


「別に、いらん笑」









あはは、と笑ってから









いつまでもこうしてたいなって丸ちゃんは言った。
















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「なん、デート終わりの女のコみたいな台詞」



丸「いやほんまにね 笑」



「…うん、そうやね」



「そんな可愛い返事されたら好きになってまうやんか ♪ 」









尻軽丸ちゃん、と笑うと



Aに言われたないなー？！



っていつもの言い合い。













神戸の夜景をみながら飲む酒は格別やなって私が丸ちゃんの方に顔を向けると




丸「それおっさんの言うことやからね」






…信ちゃんあたりの台詞、とニヤリ。





村上くんのことおっさん思ってるん？！チクっとこ〜とふざける私に







丸「…Aの事、好きやから。…これ何回も言ってんけど 笑


俺らに心開いて？」









急に真面目な話をぶっこんだりして。






「…話、変わり過ぎ 笑」


丸「…ね。約束。ほんまに」









あまりにも困ったような悲しい顔をするから、その頬にそっと触れる。







ありがとう、やなくて






意図せず零れた言葉は







ごめんね。









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この時の丸ちゃんはきっと




私から何かを感じ取ってたんちゃうかな。







私本人も気がつかないような、


小さな

小さな





虫の知らせに。



不穏な雲の広がり方に。









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