7人の傘 3 /8人目/

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横山くんの分かり易さが嫌やって



バカみたいな事を思ってた私は今




分かり易すぎるくらい顔が赤い。









両手で、熱い頬を押さえて




「…わー！！待って、待って？！」




と叫ぶと、ニヤニヤ笑いながら離れて。









横「…なに？笑」




「いや…な、何するん！まだ平日のお昼やって！」





横「へー。Aはお昼から出来ないような事されると思ったん？お礼言っただけやのに？」







完全に優勢の横山くん。余裕の笑み。









横「期待、した？」




「……し、た」




横「かわええなーほんまに。あかんな」







にやけてたくせに、さらっとキスして。






横「そんな顔すんなや」







笑ったりして余裕の裕ちゃんよ。



あ、8歳違うとこんな大人なんやって思って。







改めてドキッとしてしまう。心臓が持たへんわ。









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横「なんか眠なってきたわー」




「それ私のソファなんやけど」




横「ええやんケチー…




Aも寝る？一緒に」





「ね、寝んわ」









どんだけ振り回されてんの私って思いながら、ごろりとソファに寝そべった横山くんの隣でDVD整理してたら。






横「A」







振り返ると、もういびきなんかかいちゃって。








え！もう寝たん？！たったの今まで会話してたのに！









赤ちゃんみたいな可愛い寝顔見てたら、



なんかもう色んなこと吹っ飛んでって。






もうええか、って肩の力抜けた。









もうちょっと近寄りたい、って横山くんの隣にそっと潜り込んだのは私も知らない感情。









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