7人の傘 3 /8人目/

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ゆっくり近づく距離。






赤い唇を捕まえて、



何度もキスをする。












そのキスの先を越えたらもう、終わり。
















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「…ん、…ん」








ちゅ、ちゅっ…と軽やかなリズムでわたしの身体中にキスをする横 山くん。









首筋、胸元、肩…








Tシャツをめくってお腹や背中にも。






ジーンズを脱がせて太ももや膝に。












くすぐったくて気持ちよくて自然と声が漏れる。










上下の下着にTシャツを着ただけのわたしの姿を見て









中途半端に脱いでるのめっちゃエロい、と笑った。















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横 山くんのキス攻撃が止んで、また唇が私の唇に戻ってくる。









横「キス、好きやな？」










好き、とはちょっと違う。








「そうしないと怖くなる、の方が近いわ」










とロマンなんかこれっぽっちもない短い回答。










横「全部怖いんやな」












見透かされてた気がして ドキッとする。











横山くんはどこまでも優しいから






どんなに私が駄々をこねても無理を言っても













もうええわ、勝手にせえ








なんて言わない。











だから、









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