7人の傘 3 /8人目/

▽99/横山side/ ページ2

.









あー満腹ってお腹さすりながらAの洗い物を手伝う。









亮は午後仕事あるって、唐揚げを平らげたらそそくさと帰ってもうた。






横「あいつ…ほんまに唐揚げだけ食べに来たんやな」





と言うと






「美味しく食べてくれたから、お仕事がんばってくれたらそれでええわ」





甘々なお返事。









.









横「甘いなー」




「亮ちゃんは甘やかしたなんねん」




横「甘えたやしな」




「そ。かわいい末っ子ちゃんや」




横「お前が1番末っ子やのに恐ろしいこと言うな」




「5つも年下の私にそんなこと言わせる亮ちゃんって恐ろしない？」





「8つ上やぞ俺は」








ベビーフェイスやのになに言うてんのってケラケラ笑いながらお皿を手際良く洗ってる。





いや、歳言うただけで笑われる意味が分からへんって！









.









「んー！終わり！手伝ってくれてありがとう」




横「食洗機あらへんの？」





「もともと付いててんけど、壊れた…」




横「今度買いに行こうや。俺も洗濯機調子悪くて家電屋行きたい」




「せやね…でも忙しない？ツアー中やし、ツアー終わったらすぐ私もその…加入してまうし」




横「あー…」









考え込む俺。




どうにかして時間見つけな。




Aにまだ誕生日プレゼントあげれてなくて、メンバーに白い目で見られてるから食洗機買ったろ！








「まあ今度考えよ。手で洗って節約も出来るし！」





それよりDVD見よや〜ってするりとキッチンを抜け出したAの手を瞬時に掴んでしまった。









.

▽100→←▽98

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す