浦田さん家のお隣さん。 (ページ11)

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episode 10 ページ11

夢主side

．

おはようございます、全人類の皆さん。

絶賛睡眠不足です。

そりゃそうだ、昨日はイベントが多すぎた。

もしかして推しが尊すぎる故の夢だったのではないかと思えるほど非現実的なことだった。

ずっとそのことばかり考えていて眠れなかった。

てか今日バイトあるじゃん。

メイクでクマを隠して準備を始めた。

わたしは週に約3回カフェでバイトをしている。

大学と両立するためにシフトは少なめだけど、

店長さんや店員さんは優しくて雰囲気が心地よい、

素敵なお店だった。

だからわたしはバイトの日を楽しみにしている。

何気にケーキとか作れるようになるのもポイント高い。

ガチャ

「あ、おはようございます」

『！！！？？？？？？』

え！！！！！？？？？？？

待って待って待って

信じられないことが目の前で起こってる。

なんでゆうまくんがいるの…

なんでドア開けるタイミング一緒なの…

いや当たり前だ。

隣の部屋なんだしゆうまくんだってお仕事があるんだからタイミング被ることくらいあるだろ。

当たり前のことなのに自分でも引くほどびっくりしていて挨拶がなかなか返せなかった。

「え～、僕と話すのそんなに嫌でしたか…」

少し悲しそうに笑うゆうまくん。

かわいい。

だがしかしこんな顔をさせてしまった自分を殴りたい。

土下座したい。

『そんなわけないです！！おはようございます…』

緊張して最後の方は声が小さくなってしまった。

目の前にゆうまくんがいるということをまだ信じられなくて、うまく話せなくなる。

「うん、おはよう。

一ノ瀬さんもお仕事？

僕もです…

お互い頑張りましょうね。」

こくこくと頷くわたしに

さわやかスマイルを振り撒きながらいうゆうまくん。

ありがとう浦田さん。

限界社畜のあなたの言葉でわたしは人生で一番やる気が出ました。