検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:24,570 hit

お出かけ ページ10

璃月港の街は活気づいていた。商人たちの声が飛び交い、人々の笑い声で溢れている。

「すごいですね!!」

思わず感嘆の声を上げる。


「ここは貿易の拠点でもあるからね。色んな国の人が出入りする。だから面白いものも沢山あるはずさ。」


彼は私の方を見て微笑んでいる。その笑顔はいつもよりも柔らかく見えた。


「さて、まずは何から揃えようか。」


言いくるめて連れてきた割には私の意志を尊重してくれるらしい。

「あ、じゃあ衣類品を見に行きたいです」
「おや?着替えは持ってきてるんじゃなかったのかい?」
「さては公子様、私が抵抗したこと根に持ってますね?」
「ははは、バレたか。まあいいじゃないか、服を買うついでにお昼ご飯も食べればいい。」


彼は私の言葉を無視して歩き出す。


「ちょっと待ってください!」


私は彼の背中を追い掛ける。こうして私たちは2人で買い物を始めた。








「これはどうだい?」

彼が手に取ったのは外出時に羽織れるような薄手のガウンだ。璃月の素材で織られているらしく、肌触りも滑らかで感動した。しかもシンプルだが可愛らしい...可愛らしいのだが....


「うーん……」


値段が高すぎる。
普段私のような庶民が買えるようなものとは桁が違うのだ。


「気に入らなかったかな?」
「い、いえ!!そんなことはありません!」
「じゃあ決まりだね」


彼はそのまま会計を済ませてしまう。


「あ、あのお金は払いますよ!」
「いいよ別に。俺が勝手にやったことだし」「いや、しかし……」
「じゃあ、こうしよう。俺が君にプレゼントしたいだけだ。」

彼はそう言うと、私に袋を手渡す。

「あ、ありがとうございます」

早速来ていた服の上から羽織ってみると、シンプルだった服装に華がついたようだった。


「うん、よく似合ってるよ」

にこにことこちらを見ている公子様。


「そ、そうでしょうか……?えへへ」


褒められて嬉しくないわけがない。私は照れ隠しに頭を掻いた。これから外回りの時は絶対にこれを羽織ろうと心に決める。

▽→←▽



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
205人がお気に入り
設定タグ:原神 , gnsn , タルタリヤ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイリス(プロフ) - 星空ブリキさん» コメントありがとうございます!!キュンキュンして貰えてとっても嬉しいです! (2022年7月19日 3時) (レス) id: 1ebf608b16 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 初っ端からキュンとさせられた………\(//∇//)\ (2022年7月13日 6時) (レス) @page7 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
夜浜 - いえいえ、これからも更新頑張ってくれると嬉しいです。(´˘`*) (2022年4月10日 14時) (レス) id: 3a2aa6a0f4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 夜浜さん» ありがとうございますー!完全に趣味で妄想しているものを載せているだけなので、解釈違い等あるかもしれませんが、楽しんでくださると嬉しい限りです。 (2022年4月10日 12時) (レス) id: 1ebf608b16 (このIDを非表示/違反報告)
夜浜 - 激甘タルタルも良いですし、夢主ちゃんが可愛すぎますっっ。お話楽しみに見させて頂いてます。 (2022年4月10日 11時) (レス) @page12 id: 3a2aa6a0f4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アイリス | 作成日時:2022年4月4日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。