【 sxpx BL 】曲 パ ロ 短 編 集 .

続き ページ40

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「こ、ころんくん！！」


「わっ、るぅとく……」


「昨日は本当にすみませんでした！」


そう言って頭を下げると、彼は驚いた顔をして「こちらこそ！」と頭を下げた


「ほんと、ごめんね。好きでもない人からのハグとか嫌だよね……」


「？僕はころんくんのこと好きですよ？」


「えっ！？」


直後、彼は途端に顔を染め、綺麗な瞳を泳がせた


その姿がなんだか面白くて、フフッと笑みを溢す

　


…………まぁ、恋愛で好きなのは1人なんですけどね……

　


「…………あはは。やっぱ、そうだよね。」


「っ、え……？」


あれ、今僕口に出して……


「バッチリ漏れてたよ」


「マジですか……」


脳内で自分にかけた言葉のはずだったが、しっかり漏れてたらしい

　


「僕は、昨日みたいなことしないと気付いて貰えない攻め方の自分より、ずっとお似合いだと思う。」


「…………るぅとくんと、さとみくん。」


「っ！？え、なななな、な、なんで！？」


「ははっ、バレバレだよ」


前半は何を言っているかわからなかったが、僕がさとみくんを好きなことを知られていたのは少々恥ずかしい


そんな慌てる様子を見て彼は小さく微笑むと、僕の頭を優しく撫でた


「るぅとくんの恋、僕はずっと応援してる！頑張って？」


「……え、あ、ありがとうございます！」


思いがけずエールを送られ、反応が一瞬遅れる


やっぱり、ころんくんは優しいな……


僕はうんと頷き、手でグッドマークを作った


「そうですよね。逃げてちゃ、可能性0ですもん。僕、頑張って告白します！」


「…………そっか。……うん、応援してる」


「はいっ！」


そう言うと、彼がちょっぴり泣きそうなのには気付かないまま走り出した


　


　


　


　



「………………これで、いいんだ。」


　
そんな彼の呟きも、耳に届くことはなかった

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