【悲報】同窓会に推しがいた【うらたぬき】

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止まらないさかせんの質問攻めに痺れを利かし、同窓会での再会から現在に至るまでを事細かに説明したものの、等のふたりは納得がいかないようで。


｢えっそれってやっぱりうらさんのこと好きなんやん｣

｢もしかしてAちゃんって恋愛には奥手なんですか？｣

｢いやだから！大好きだけどもそれとこれは違うんです！｣

｢でも、好きなんやろ？｣


諭すように問うてくる坂田さん。


｢そりゃ大好きですよ！！！浦田さんになら殺されてもいいくらいには！｣


かっと脳に熱が集まった瞬間、ざわついた店内とはいえ、かなり大きな声を出してしまった

その発言を聞いた瞬間、シンと静まる私たちのテーブル。
まるでこの空間だけ時間が止まったようだった



＊



｢あ。｣

そんな凍りついた場の時計の針を動かしたのは坂田さんだった
眉を八の字にして私の後ろを凝視したまま苦笑いを浮かべている

そんな挙動不審な彼の横に座るセンラさんも坂田さん同様にあんぐり口を開く始末。

人並みに察しのいい私にはそれが何を意味するのか何となく勘づいてしまう

ギギギ、と例えるなら
_____そう、長期間放置され油の切れたロボットのような動きで後ろを振り返った


｢あーー、おかえりなさい渉さん…｣

｢…おう｣

｢………どこから聞いてました？｣

｢『大好きだけどそれとこれは〜』辺りから、？｣

｢ッ〜〜〜！！ほぼ最初からじゃないですか！｣

終わり ログインすれば
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