冷たい幼馴染みが俺のことを好きなわけがない【sha】 (ページ12)

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結実やコネシマに心配されてしまったことに申し訳なくなりつつも、二人は部活で。話を聞けなくてごめん。と言われてしまった。
私もロボロに話して、今日は帰ることにした。

部屋に篭り、ベッドに横になる。
…嫌なこと、思い出したな。

コンコンとノックの音。

ut「A？入るで」

「お兄ちゃん？何？」

お兄ちゃんは部屋に入り、私の横に座る。

ut「…何かあったやろ。話してくれへん？」

「…え」

ut「なんでもわかるで？…双子なんやから。辛いことがあるなら一人で抱え込まないで、お兄ちゃんと半分こしようや」

「…お兄ちゃん」

おいで。というお兄ちゃんに抱きつくと、涙が出てきた。私の思いも、全部、吐き出した。

ut「うん、話してくれて、ありがとうな。」

「私も、ありがとう、お兄ちゃん」

ut「椎野さんのこと、シャオロンに話したら？」

「無理だよ、怖いし…前みたいなことがあったら…」

ut「…前みたいにはさせない。あの時約束したやろ？絶対守るから。」

シャオロンに話してみたら、あいつも守ってくれるで？
お兄ちゃんはそう言うと、今から用事があるらしく、部屋を出ていった。

シャオロンに…話しても、良いのかな。

今度、声をかけてみよう。

ーーー

ut「…あ、帰ってきた。おかえりシャオちゃん」

sha「うげ、大先生…なんで俺ん家に居んねん」

俺はAと話した後、シャオロンの家に待たせてもらった。

ut「まぁまぁ！部屋に行こうぜ」

sha「ちょ、お前俺の部屋やぞ！？」

俺は遠慮無くシャオロンの部屋に入る。相変わらず野球バカやな。

とりあえずクッションと椅子を奪い、シャオロンを椅子に座らせる。

sha「で？なんなん？」

ut「Aが、悲しんでる。あの頃みたいにや」

sha「え…」

俺はさっきAと話したことを話す。

ut「椎野さんがAに何かしようとしたら止めないと。…また前みたいになってしまう」

sha「それは確かに、止めないといかんな…。」

良かった。と思っていたらシャオロンはでも。と続けた。

sha「Aは俺のこと嫌いやと思うねん…やから俺より、一緒に居るロボロの方が…」

なんでロボロ？てか、お前のこと大好きやけどあいつ。

ut「シャオロン、お前はAのこと好きなんちゃうんか？」

sha「好きやから俺やって…！でも、もう諦めなあかんやんか…」

これはちゃんと話し合った方がええな。