冷たい幼馴染みが俺のことを好きなわけがない【sha】 (ページ2)

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あー、まじだるかったぁ…あの猿！寝てるのは俺だけじゃないってのに！

てか説教おわったらA居なかったし。せっかく話せるチャンス無くなったやんかぁ…

教室に戻り席に着く。隣の席のロボロが、苦笑いしながらお疲れさん。と言った。いや、ほんまに。

rbr「ま、お前が寝るのが悪いからな。起きておけば何もなかったんやぞ？」

sha「えぇ、だってエミさんやで？」

rbr「先生をつけんか」

エミさんなんて昔からの知り合いやからええねん。

てか5限目なに、あ、社会ってグルッペンせんせーやんか、寝れへん…
あの人昔からやけど話し始めたら止まらへんから。
ま、コネシマとよく話してるからええかな

ーーー

あぁ、ほんまに眠かった…今から部活やからな！これのために登校してるようなもんやからはよ部室行こ！

「…シャオ、ロン」

sha「…A？どした？」

彼女から話しかけられるなんて高校以来初めてかもしれない。
内心めちゃ舞い上がっているがまぁ冷静に。

彼女はしばらく俯いてそのまま。
クラスメートはほぼ捌けてしまってあまり居ない中、彼女は俺を見て

「今日はありがと…」

sha「…」

え？かわいいな？
てか、幼馴染みを助けるっていう当然のことなのに、お礼なんて。

sha「Aのこと助けるなんて当たり前やん？これからはいつでも頼ってな！」

なんだか幼い頃みたいで癖で頭を撫でる。
途端、彼女は顔をめちゃくちゃ赤くして教室を出ていった。

あ、もしかしたらまたやらかしたか？

………

まぁええか！
今日はAと話せたからええ日やったな！

放課後も部活がんばろ！

ーーー

「シャオ…」

rbr「そんなに好きならちゃんと言葉にしたらええんに」

「無理だよ！」

今日は幼馴染みのシャオ(本人の前では絶対呼べない)に助けてもらった。

しかも、すごい、すごい話しかけてもらえて。

「ほんまに好き！」

rbr「それは直接言うべきちゃうんか…」

それはそう。
でもそんな言えるわけがない。だって、シャオのことを避けてたのは私だから。

ut「おつかれーっす」

rbr「おぉ、大先生」

「おつかれ」

園芸部の幽霊部員、そして私の兄である鬱が入ってきた。なんでも、女の子を落とすために入ったらしいが、女子は私しか居ないからと来なくなり、幽霊部員になったという。なんとクズな兄だろう。

「今日来るなんて珍しいやん」

ut「ん？あぁ、今日家の親とシャオちゃん家のご両親が旅行やから子供たち集まってご飯食べろって言われたから」

え