4話 ページ4
ショッピとチーノはお互いに無言のままバチバチとしている。登校する生徒達が色々なところから見ているのを感じる。
「ふ、二人とも喧嘩はだめだよ」
ci「Aは、別に気にせえへんもんな？」
「え…」
そんなの、気にするよ…
だって好きな人だもん。幼馴染み以上に思っていたのに。
やっぱり私のことは…
syp「…チーノはほんまになんも知らんのな」
ci「はぁ？」
syp「悪いけど俺、Aの彼氏やから。あんまり彼女を困らせんといて」
するとチーノは明らかな動揺を見せた。私を、今にも泣きそうな顔で見つめる。
ci「嘘、やんな？A、ショッピと付き合うてるなんて嘘やろ？なぁ…」
「…ほんとだよ。」
syp「言った側から困らせんといてもらって良い？てかチーノ、彼女さんあそこにいらっしゃるんだから行ってやれよ。」
行こうとショッピは私の手を掴んで教室、ではなく保健室へと連れていく。
最後に見たチーノの顔は本当に悲しそうに私を見つめていた。
教室に行かないの？と聞くと、泣き出しそうな顔してるから、とりあえず保健室に行こうと言われた。
保健室に着くと先生は居なかった。
syp「…ごめん。ほんまは言うつもり無かったのに言うてしまった。付き合ってること…」
「大丈夫だよ。むしろ守ってくれてありがとう。」
syp「…無理して俺のこと好きになる必要は無いからな。俺は、Aが幸せになってくれたらそれでええねんから。」
「…私はショッピが好きだよ。」
好きだから付き合いたいって思ったし。もうチーノのことは忘れたい。
何より私を好きで居てくれる彼を、私ももっと好きになりたい。
syp「…ありがとう」
ーーー
ショッピと一緒に教室に戻ると、ざわざわしているクラスメートとイライラした様子のチーノが居た。
男１「え、ショッピって高野さんと付き合ってんの？」
女1「噂になってるよ、本当なの？」
syp「さぁ？どうだかね。」
ショッピははぐらかして席に着く。私とショッピくんの席は離れているため一旦離れると私のところにも人が寄ってきた。
女2「え、本当なの？高野さん」
男2「ガチだったらショックだぁ…」
女1「私も…」
みんなは三者三様だが、チーノはバンッと机を叩きその場から去っていった。かなりピリピリしているみたいで。
女2「あぁ、高野さんは知らないと思うけど、あの後チーノ君から彼女と別れたらしいよ。それからずっとあんななの。」
男2「怖くて話しかけられへんよな」
チーノ……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほたて | 作成日時：2022年10月20日 2時
