1話 ページ1
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北野A 大学三年生
同大学の同学年にロボロとゾムがいる。
ーーー
今日もおんなじ学科のあの人は友人達と仲良さげに話している。
あの人……ゾムくんはとても楽しそうに笑う。
私は彼のことが好き。
「おはようA。」
「ロボロくん。おはよう」
先程までゾムくん達と話していたロボロくんが、私に近付いて挨拶をしてくれる。いつも優しい彼は私の恋の相談相手だ。
他の人もたくさん私に挨拶をしてくれた。
「北野おはよ！」
「………っあ、えっと…おはよう。ゾムくん。」
あぁ、折角ゾムくんが太陽のようにまぶしい笑顔で挨拶してくれたのに、私ときたら……
すごくぎこちない挨拶だったはずなのにゾムくんは、嬉しそうにしてくれる。いつもごめん。
どうしても緊張してしまう……
ーーー
「ロボロくんーーー！！！！またちゃんと挨拶出来んかったよー！！！」
「うんうん、でも頑張ってたやん。」
「あんなの挨拶って言わへんもん……」
「大丈夫大丈夫。Aは頑張ってるで？」
うう……確かに前よりかは良くなってる気がするけど…
けどさ！私だってもっと話したいの！でも緊張しちゃうの！！
「あぁぁ…明日こそは頑張って話す…」
「何話すん？」
「何って挨拶……ん？」
あれ？ロボロくん声変わった？
そう思い、ロボロくんの方を伺うとそこにはゾムくんが。
「………っ！？！？」
「おつかれ！ロボロ！北野！」
あ、あなた様がなぜここに……！？
というか、今日も私服がカッコいい…
「……北野？大丈夫か？」
「……あっ！………えっと……」
予想外なこと過ぎて、上手く話せない。
どうしよう、どうしよう！
「Aなら大丈夫やで。人見知りしてんねん。」
「ほーん、」
ナイスロボロ！今度パフェ奢るよ！！
ゾムくんは少し考えると、ロボロの隣から私の隣に移動をして、あの眩しい笑顔で私を見た。
「ほんなら、俺とも仲良うしてや！！前々から気になっててん！北野と話したいなーって！」
「えええ！？……私と、ですか？」
「おん！」
え、え！めちゃくちゃ嬉しい…！
嬉しいけど、私まともに話せてないよ今のところ！
なのにこんな私と仲良くしてくれるなんて…やっぱり優しい。
「……わ、私で良ければ…仲良くしていただけると嬉しいです…！」
「ふはっ！そんな固くならんくても！てか、敬語やなくてタメで話そや！ロボロにはタメなんやろ？」
もしや、聞かれていた…？
「が、がんばる…」
ロボロはずっと笑顔だった。
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作者名：ほたて | 作成日時：2022年7月5日 8時
