あめあめふれふれ【kn】 ページ10
「あっ」
「…おう」
学校が終わり、ノー部活デイの為帰ろうとしていた時に、幼馴染みで家もお隣のコネシマと出会った。
最悪だ。最近は嫌われすぎて目も会わせてくれないというのに。
しかも雨が降っているのに傘忘れたし。
折り畳みがないかと鞄を漁るも、いちごミルクだけで、放課後には止んでくれと願ったのに。
よし、走るか。
「おい」
「はい！なんでしょーか…」
いきなり声をかけられてびっくりしつつ後ろを向く。案の定コネシマが立っていた。
「ほら傘。ねぇんだろ」
「へ」
「ほら」
いやまぁ確かに無いけど…
「い、いいです！走って帰れるから。大丈夫！」
「んなわけあるか。はよ受け取れ」
そういうと、半ば強制的に受け取らされ、そのまま帰ろうとする。
まって！？まさかこのまま走って帰る気なの！？
そう思った私はコネシマの腕を引っ張る。
「あ？何？」
こええぇ！いやでもここで引いたらいけないよね！？
「い、一緒に帰ろ！」
知力の低い私には、これしか良い案が思い浮かばないんです。許して。
「…まぁ。ええよ。」
……ええんや。
私が傘を開くと大人しく私のとなりに入る。
今さらだけど相合傘だよね！？てか、不機嫌じゃない！？
まぁ、私のとなりが嫌なのだろう。今からでもやっぱり走って帰るというべきか？
「傘、持ったるよ」
「あ、ありがと」
何だろうこの感じ。小さい頃みたいだ。
中学生に上がった段階で、お互いに思春期真っ只中だった私達は、幼馴染み、というだけでよく付き合ってるとか、ラブラブとか言われ始めた。
それに嫌気がさしたのかそれ以来一緒に帰ることは少なくなった。
ま、仕方ないよね。
ちらっと彼を見る。すると彼の顔は尋常じゃないくらい赤くなっていた。
「コネシマ顔赤くない？熱？体調悪いの？」
「は、はぁ？大丈夫や！」
ほんまに大丈夫なんか？
「…熱や無いから。」
熱じゃないなら良いけど…。
私の家に着くと彼はそそくさと出ていこうとしたので手を引っ張り、その手の中にいちごミルクを置いた。
「傘、ありがと！」
「…ん」
そのときに少し彼の肩が濡れていた。私を濡らさないために？
……やっぱりちゃんとしたお礼、今度渡そ。それと、折り畳み入れとこ。
ーーー
バカ緊張するだろあんなん！！！
今日ゾムに言われた。Aちゃん傘ないらしいと聞いて待っていたけど。やばすぎるだろ。
肩が当たる度にドキドキするこっちの身にもなって欲しいわ。
あーもう、一生傘忘れてくれ。
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ほたて(プロフ) - ピッピ168号さん» お話を読んでいただき、コメントをくださり、ありがとうございます！続き書いてみます…！ (7月1日 20時) (
レス) @page26 id: 70a6573ceb (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あの、サプライズ【ut】の夢主ちゃんの誤解が解けたあとのお話って、書いていただけたりしますか…？ (7月1日 14時) (レス) @page26 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ほたて(プロフ) - まるさん» こちらこそ、ご指摘していただいてありがとうございました！作品を読んでいただいてありがとうございます！ (2023年4月21日 19時) (レス) id: 70a6573ceb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ほたてさん» なるほど！？そうだったのですね…。こちらも確認不足で申し訳ないです💦 続編ということで、一旦スルーしていたのですが、該当作品を見た後にまた戻ってきます！ (2023年4月20日 23時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて(プロフ) - 烏丸さん» ありがとうございます！読んでいただいてとても嬉しいです！バッドエンド苦手意識がありましたが、褒めていただいて自信がつきました！これからもがんばります！ (2023年4月19日 23時) (レス) id: 70a6573ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたて | 作成日時：2022年3月1日 23時
