まぁええかぁ【zm】 ページ37
「雨、止まへんな」
「そやなぁ…」
今日も今日とて雨。偏頭痛ひどくって正直もう帰りたい。まだ授業してるから帰れんけど。
「なーゾム。今エミ先生の授業やのに、うちんとこ来ててええの？」
「え？」
私は具合も悪いし、教室居たくないから保健室居るけど、ゾムはサボりに来たって言ってたよな？
「ゾムはエミ先生のことは好きなんやって思ってた」
「ま、弄りがいはあるけど〜…A居らんし、意味ないなって」
「なにそれー…」
たまに変なこと言うよなぁゾムって。と、横になる。あぁ、しんどい。ほんまに雨止まへんかな。
「…A、だいじょーぶか？」
「んー」
ゾムが覗き込む。あ、初めてゾムの目を見た。
「きれーな緑色」
「？…ほんまに大丈夫か？」
大丈夫じゃないよー。と目を瞑る。
あのままゾムの瞳を見ようかなとも思ったけど、何か気付いてしまいそうで。咄嗟に閉じた。
「えー、A寝てまうん？」
「寝るよー…ゾムも寝たらー？」
隣のベッド空いてんで？と指を指す。
しかし、彼の気配は離れること無く。
「…俺もここで寝る」
「は」
目を開けたら彼は既に私の横に寝そべっていた。何なら狭いからそっちに寄ってや。と言われる始末。彼の鼓動が聞こえてくる。何というか…
「暑ない？」
「ま、ええやん」
ええのか？と思ったが、彼が暖かくて。
まぁええかぁ。と眠りにつくことにした。
ーーー
「…」
「…すぅ」
ほ、ほんまに寝たんか？
何度も名前を呼ぶが起きる気配がない。
「…起きひんな」
ごくり。と生唾を飲み込み、彼女を、抱き締めてみた。
小さいなぁ…
このままじゃまたあいつらに色々と言われてまうが、無防備に寝た彼女も悪いと思う。俺一応男やねんけどなぁ。
「こんなこと受け入れて…ここから何されても文句言われんで？Aー…」
彼女の顔をツンツンとつつく。俺の気持ちも知らないで寝てるやつなんて、起きてしまえとか思ったけど…
「んん、ゾム…」
「…はぁーほんま」
俺もこのまま寝るか。おやすみー。
ーーー
「二人とも寝てるし…」
エミ先生からゾムとAを呼んでくるよう言われたから見に来たが…
俺は何故こいつらのイチャイチャを見せつけられてる？
「おいゾム起きろ」
「んん、嫌や…」
はぁ？ったく。
「Aさん、起きてーや？」
「…すぅ」
まぁ、Aさんは体調悪いねんから寝かせておこ
てか起きひんし
「まーええかぁ…」
先生にはゾムだけサボってたって伝えよ
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ほたて(プロフ) - ピッピ168号さん» お話を読んでいただき、コメントをくださり、ありがとうございます！続き書いてみます…！ (7月1日 20時) (
レス) @page26 id: 70a6573ceb (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あの、サプライズ【ut】の夢主ちゃんの誤解が解けたあとのお話って、書いていただけたりしますか…？ (7月1日 14時) (レス) @page26 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ほたて(プロフ) - まるさん» こちらこそ、ご指摘していただいてありがとうございました！作品を読んでいただいてありがとうございます！ (2023年4月21日 19時) (レス) id: 70a6573ceb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ほたてさん» なるほど！？そうだったのですね…。こちらも確認不足で申し訳ないです💦 続編ということで、一旦スルーしていたのですが、該当作品を見た後にまた戻ってきます！ (2023年4月20日 23時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて(プロフ) - 烏丸さん» ありがとうございます！読んでいただいてとても嬉しいです！バッドエンド苦手意識がありましたが、褒めていただいて自信がつきました！これからもがんばります！ (2023年4月19日 23時) (レス) id: 70a6573ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたて | 作成日時：2022年3月1日 23時
