準幹部 ページ5
「チュウヤが二人いるわ！」
一応首領には知らせておかなければいけないので中也二人、そして今回の事件の元凶もとい実験野郎を引き連れて首領室に向かった。
そしてドアを開けると、エリスお嬢様は目を丸くしたが開口一番楽しそうに言った。
誰だ？彼奴。
中也くんが不思議そう首領とエリスちゃんを指しながら言う。
すると中也は中也くんの頭を勢い良く叩いた。バゴォン！と音がする。もう叩くっていう比喩の領域じゃなかった。痛そう。
痛がる中也くんに、中也は「手前よりも圧倒的に位高い人だ黙ってろ」と言った。すると不服そうだが一応黙る。
「すみません、首領」
頭を下げる中也に「大丈夫だよ」と首領はにこりと笑った。
「……だけどまあ、随分と面白いことになったのだね」
「実験馬鹿、もといクソ梶井のせいで申し訳ないです」
「ひぃっ」
怒りが再度沸騰し始めた私に梶井は軽く悲鳴を上げた。
悲鳴上げるなら最初からするな。
「うーん、まあ私としては戦力が増えてくれるのは有難いのだけどねえ。しかも中也くんの分身だ。相当強いだろう。当然、重力操作もできるのだろう？」
「おう」中也君がそう返事すれば今度は中也が中也くんの足を思いっきり踏んだ。
痛がっている中也くんに、ただ中也は剃刀のような鋭利とした瞳で睨みつける
「……はい、出来ます」
「へえ……」
敬語をつかった中也君に、中也は良しとでもいうように鼻を鳴らした。
「ところで梶井くん。効果はどれくらいかわかるかい？」
「多分、二か月ほどだと……」
「二か月か……。まあまあに期間があるね」
梶井は首領の言葉に肩を大きく揺らした。
しかし、首領は梶井に対して何かいう訳でもない。
ただ首領は、考え込むように黙った。トン、トンとしなやかな指で机を叩いて頭を巡らしている。
暫時して、よし！と言った。
「今日から分身中也くんには我々ポート・マフィアの準幹部を務めて貰おう！」
「……失礼ですが、首領。行き成り、ですか？」
「まあ中也くんの分身だしねえ。最初から下級構成員じゃなくとも、あっという間に準幹部まで上り詰めるだろう」
首領はそういうと、それじゃあ今日から宜しく頼むよ中也君の分身くん！と言った。
エリスお嬢様が興味津々な目を向けてくるのに軽く苦笑しながらも頭を下げて首領室を出た。
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Ｒｅｏ - ちゅや本当好き (2021年10月18日 20時) (
レス) @page6 id: aed7ae9d74 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 続きが見られて滅茶苦茶嬉しいです(@￣□￣@;)！！ 中也様が沢山分裂したら…滅茶苦茶嬉しくて倒れて仕舞う程好きです(〃ω〃) (2021年9月19日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
か - めっっちゃ好きです応援してます (2021年9月17日 23時) (レス) id: c53e6fc030 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 久しぶりに見れて、滅茶苦茶嬉しいです(*´∀`)♪ やっぱり、中也様は最高ですね(●´mn｀) (2021年5月13日 15時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - 中原中也さんが、分裂〜!?爆笑＼(^^)／。ところで、梶井基次郎、いったい何をしたんだ〜!?!?爆笑汗汗(^^;; (2021年4月26日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅわ。 | 作成日時：2020年9月11日 19時
