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 「えっ、な、中原幹部……。寝てたんじゃ、」

 「見たな?」




 彼は二度、そう聞いてくる。

 私を離してくれるつもりはないようで、腕をほどこうとしても彼の手は離れない。


 何も答えない私に、じ、とみつめて、「見たな?」と、明らかにわかっているようすで念を押すように言ってきた。




 「……見ました」

 「何色だった?」

 「えっ、く、……黒です」




 色まで聞いてくる彼に、少し驚きながらも見た色の通りにこたえると、中原幹部は満足げに笑った。




 「よし、ちゃんと見てるな」




 もしかして、中原幹部は自分のぱんつを見てもらいたい変態……?

 なんて説が、私の中に浮上してきた。それ以外に、彼が満足そうに笑っている理由が見つからないからだ。
 

 えっと、なんて眉をさげて対応に困っていると中原幹部ははっきりと言った。




 「じゃ、手前責任とれよ」




 ぱちくり。
 目を丸める。

 責任、とは……?




 「…………えっ、えぇぇぇぇぇ!?責任ですか!?」




 理解してしまったとき、思わず叫んで驚く。
 無理もないと思う。




 「なっ、なんで責任……」

 「だってパンツ見たろ?」

 「で、でもそれは不可抗力っていうやつで……!」

 「見たもんは見たんだ、ちゃァんとけじめつけようぜ」




 怪しく笑ってる目の前の人はさながらやくざ顔負けの表情だ。

 ……マフィアの幹部、だけれど。


 しかし、けじめ、という言葉に体がふるえあがる。

 私は一体なにをされてしまうのか。みぐるみをはがれて海に投げ捨てられるのだろうか?それともどこかに一人で特攻してこいなんてことも?

 ああ、この先起こる未来が恐ろしくて仕方がない。




 「こっ、小指ですか……?そ、それか特攻……?わっ、私なにも差しだせるものなんて……!」




 思わず、上ずってしまう声を無理やりおさえ込んで、だめもとで中原幹部に抗議の声をいれてみる。
 すると、彼はなにを言っているんだ?とでもいいたそうな表情で私を見たあとに、なにかを理解したのかぶ、と吹き出した。




 「別にそんなんいらねぇよ。

 ただ、俺の願い聞いてほしいだけだ」

 「……ね、願い?」




 思ってもみなかった、とても簡単な言葉に今度はこちらがなにを言っているんだ、と見てしまう番だった。




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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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橘スミレ(プロフ) - やった〜!!更新ありがとうございます!!デートだぁ! (4月7日 23時) (レス) @page10 id: 4832f2335e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - この題名で小説を読んだ私は間違いなく変態だ (11月14日 2時) (レス) @page9 id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
瑠宇@鈴蘭 - チュウヤのぱんつみたい((((((変態が (7月26日 15時) (レス) @page5 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - 中也の尊さが爆発してます!好きです! (7月12日 0時) (レス) @page9 id: 4832f2335e (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - ツバキ*さん» わわっ、二度目のコメントありがとうございます🙌私もそういって頂けて本当に嬉しいです💕基本、気が赴くままの更新ですけれどなるべく頑張って更新しますね💪応援ありがとうございます、頑張ります🙇💕 (6月2日 13時) (レス) id: 546937f9a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅわ。 | 作成日時:2023年4月26日 18時

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