しにたい少年【ヒロアカ】 (ページ11)

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ホークス2 ページ11

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トゥワイスはホークスをいいヤツだと認識している。
そのため、ヒーローだからとホークスを避けるAにもその良さをわかってもらいたいのだ。

勿論押しつけはしないけど、出来れば会話をするくらいはしてやってもいいんじゃないかとトゥワイスは思う。

「なんでこの人がいるの」

だからトゥワイスはホークスとAを同じ部屋に集めた。ただし、Aにはホークスがいることを告げていない。
言ってしまえばAは来ないからだ。

「俺たちは仲間だからな。話すくらいしてやれよ」

「必要が無いと思う」

「何度も言われんだよ。Aくんが俺を避けてるみたいで……ってさ！可哀想だろ？」

異質なAを受け入れてくれたうちの1人に頼まれれば、Aも意地を張り続けることは心が痛い。

居心地の悪そうな表情を浮かべているホークスに、Aは「不服です」という顔を隠さずに目を向けた。
ホークスはニコッと嬉しそうに笑みを浮かべる。Aにはそれが偽物に見えた。

「改めて、ヒーローやってます。ホークスです」

「A……です」

手を差し伸べるホークスにAは渋々反対の手を重ねた。
嫌々な態度だったが、これまでのAの態度を考えると大きな進歩だろうとトゥワイスは頷く。

兄貴面をするトゥワイスをAは嫌いになれなかった。

「Aくんはなんで俺を避けてたのー……って聞くのはナシか」

失礼、とジトリと睨むAの目にホークスは言葉を切る。
ここにいる連中はほとんどが何かしらの不満を持っているのだ。そこに踏み込むにはまだ早い。

「そうだな、もっと仲良くなってからにしろ！今でもいいんじゃねェか？」

「まだ交流しなきゃなの？」

「これで終わりってのは寂しいなー」

「ナンバーツーのご機嫌取りをする理由がない」

「……俺めっちゃ嫌われてません？」

にべもなく断言するAにホークスは小声でトゥワイスに訊ねた。さすがのホークスも、ここまで嫌悪を出されては近づけない。
トゥワイスは「要らんことしちまったかな」と少し後悔し始めていた。