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唇をぺろりと舐めて、ニヤニヤしながら私を見てる。
思いきり目が合ってる。リリーさん、起きてる。
どうしよう、キスするつもりなんてなかったのに。
「唇触ってきた時におもろいから寝たフリしてんけど、まさかキスしてくるとは思わんかったわ」
「最初から起きてたんじゃないですか、もう…最悪…ほんとごめんなさい、忘れてください…」
ゆでダコみたいに熱くなってる顔を手で覆って隠した。
リリーさんに見られたくない。と言うかもう今日限りでスタッフ辞めたい。
「別に嫌ちゃうけど」
「え、なん、」
「何なら、またキスする？ええよ？」
立ったままの私をソファに座ったリリーさんが上目遣いで見つめてる。
「心配せんで、みんなには内緒。誰にも言わんから、な？おいで。」
そう言ってリリーさんは腕を広げて、自分の腕の中に来るよう指示した。
私が今ここでキスして、そこからもっと深いところを触れられたとしても、抱きしめられたとしても、本気で愛してもらえる女性になれなくても、今ここで触れ合えるなら良いんじゃないかな。
リリーさんと少しだけ冒険して、戻れなくなったとしても。
考えすぎても仕方ないよ、と頭の中の私が囁くのと同時に、リリーさんの膝の上に乗ってもう一度、今度は目を開けているリリーさんにキスをした。
あぁ、またも無意識でやってしまいました。
こんなところで何度も漫才の台詞を引用してしまってごめんなさい。
好きな人とキスしてしまった。
報われることなんてないのにキスしてしまった。
遊んでもらえるけど、遊びで終わる。
嬉しいやら悲しいやらで目が熱くなってる。
潤んでいる目頭を見られないように、目を合わせないようにしてたけど、この距離の近さで気付かれないわけがなかった。
「なんで泣きそうになってるん、嬉しいん？」
「違います、…もうキスしたから止められないんです、ごめんなさい。」
そう言ってリリーさんの唇を啄ばんで、精一杯の笑顔でキスの続きをねだった。
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擾(プロフ) - ふみさん» ありがとうございます！お気に入り登録しました┏○ (2021年8月12日 23時) (
レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 擾さん» コメントありがとうございます！まだプロローグ、と言うにはおこがましいレベルのサンプルしかのせてないんですが、パスを外しておりますので見てみてください(^^) (2021年8月12日 23時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
擾(プロフ) - ふみさんこんばんは。連絡手段が分からずこちらにコメントさせていただきます。別作品になってしまうのですが、新しく作られた作品のパスワードを教えて頂きたいです (2021年8月12日 18時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - わたしさん» わたしさんありがとうございます！確かに、私も昼よりは夜に読み返したくなりますね(笑)別の作品として作るのは考えてもみなかったです…！確かに好き勝手書けるのは魅力的ですね、パス制とかにしたらなお良さそう(自分の夜の話を書くようで恥ずかしいので…) (2021年7月24日 7時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
わたし - こんばんは。ふみさんの短編、なんだか夜になると来たくなります。言葉を考えてカットされてると見ましたが、別の作品でR指定して好きに書いた文章を読んでみたいと思ってしまいました、、、 (2021年7月23日 0時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみ | 作成日時：2021年6月14日 23時
