なし崩し_rri ページ48
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もう外が眩しくなってきた。
ついさっき寝た気がしたんやけど。
飯食って、風呂入って、そっから早かったなあ展開。
A、終わった後、気絶かってレベルですぐ寝たし。
「…好き、A」
言うた後、だいぶ恥ずかしくて寝てるAから顔を背けた。
ほんまは言うたらいけんのに。
俺、彼女おるのに。
なし崩しですることするだけの関係になった、それだけやのに。
もう彼女に悪いから、やめようって思ったの何回やっけ。
思いながらAの方を見たら、Aはニコニコ、と言うよりはニヤニヤ顔で俺のことをじっと見てる。
「私も好きですよ、リリーさん。」
「…っ、おま、え、寝たふりは反則やろ」
「窓の外、明るいから目が覚めたんです。そしたら、リリーさんが、ふふ、私のこと好きって」
そう言ってシーツに体を埋めて、目だけ出して俺を見ながらクスクス笑う。
照れてるとき、口と鼻は隠して目だけで笑うんよな。
この全部見えない笑顔とか、照れ笑いの時のクセとか、いちいち可愛くて、彼女には悪いけど離れられんくなってる。
ぎゅー、ってシーツごと抱きしめたら、Aは俺の方見てまだ笑ってる。
「なん、俺の顔何かついてる？」
「ううん。好きだなあ、って。ごめんなさい、彼女さんいるのに」
「…」
「気まずそうな顔しないでくださいよ、分かっててリリーさんとやっちゃった私も同罪です。」
Aは笑ってる。
無理して作った嘘の笑顔で。
悲しい顔させてまう、って分かってて抱いたけど、せめて今だけは何も考えてない幸せな気持ちに浸ってるアホな男のフリして俺も笑った。
「わがまま、いっこ言うてもええ？」
「…なんですか？」
「手ぇ、繋いで。」
シーツから手を出して、小さな手を開いて俺の手に指を絡ませてきてくれた。
「大きいですね、」
「ナニが？」
「手が、です。」
柔らかくて冷やくて気持ちええなあ、Aの手。
痛いくらいに手を握って、今日は彼女は来んし、どっか行くか、それとも昨日の続きする？って聞いたら、
「両方したいです。」
って言ってほっぺたにキスされた。
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擾(プロフ) - ふみさん» ありがとうございます！お気に入り登録しました┏○ (2021年8月12日 23時) (
レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 擾さん» コメントありがとうございます！まだプロローグ、と言うにはおこがましいレベルのサンプルしかのせてないんですが、パスを外しておりますので見てみてください(^^) (2021年8月12日 23時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
擾(プロフ) - ふみさんこんばんは。連絡手段が分からずこちらにコメントさせていただきます。別作品になってしまうのですが、新しく作られた作品のパスワードを教えて頂きたいです (2021年8月12日 18時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - わたしさん» わたしさんありがとうございます！確かに、私も昼よりは夜に読み返したくなりますね(笑)別の作品として作るのは考えてもみなかったです…！確かに好き勝手書けるのは魅力的ですね、パス制とかにしたらなお良さそう(自分の夜の話を書くようで恥ずかしいので…) (2021年7月24日 7時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
わたし - こんばんは。ふみさんの短編、なんだか夜になると来たくなります。言葉を考えてカットされてると見ましたが、別の作品でR指定して好きに書いた文章を読んでみたいと思ってしまいました、、、 (2021年7月23日 0時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみ | 作成日時：2021年6月14日 23時
