下心_mrym ページ35
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「え、ねぇ、待って、盛山さん、ちょ、ちょっと止めて」
こんなの私知らない。
何その、あの、ねえ。
気怠そうに顔をこちらに向けた彼は、おあずけ食らわされて少し不服そうにしていた。
「何？」
「…指、何本ついてる？」
「右も左も5本」
「うそ。絶対もっとついてる。」
「何でやねん俺宇宙人ちゃうて」
じゃあ、この気持ちよさは一体なんなの。
指5本ずつじゃ計算が合わない。
太ももに触れるシーツの冷たさと盛山さんの手の熱さの温度差がひどくて、体内の温度がバグを起こしそう。
さっきまで彼と居酒屋で飲んでいたのが、なぜかこんなピンクなホテルにやってきて。
シティホテルじゃなくて、やることやりますよ、って言う下心みえみえなのも彼らしい。
お互い酔っているからって言うのもあるけど。
「なあ、続けてええ？」
「待ってよ、私、好きって聞いてない」
「今それ？俺すぐしたいからテキトー言うけど？」
盛山さん、欲望に正直。
でも、私も正直言うと好きとかどうでもよくて。
いや好きだけど。
ずっと友達のままで、なんとなく「この人なんかそそるな〜」って思いながら仲良くしてくのか、と思ってた。
でも、怖いもの見たさ、触れてみたさが勝って。
盛山さんがどんなふうになるのか。
私をどんなふうにしてくれるのか。
頭の中でいろんな思いがぐるぐる、それだけの関係になるのか、付き合うのか、それとも、って考えてたら盛山さんが口を開いた。
「好きかどうかはこれから決めたらええやん。現に俺はさ、Aのこと好きやな、可愛いな、って思ってこんなとこ誘ったんやから。」
「…でも、」
耳の中に入ってきた、盛山さんの口から出た「すき」「かわいい」の言葉は、酔った私の判断力を下げるには充分すぎるセリフ。
「俺さ、ラップやるやん」
「え、急にどうしたの」
「ラップしてめっちゃ舌回るからさ、スゴそうやと思わん？」
べ、と舌を出した盛山さんを見て、下半身をブワッと刺激されて、もうどうでもいいや、気持ちよければ。
とか思いながら笑ってキスをした。
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擾(プロフ) - ふみさん» ありがとうございます！お気に入り登録しました┏○ (2021年8月12日 23時) (
レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 擾さん» コメントありがとうございます！まだプロローグ、と言うにはおこがましいレベルのサンプルしかのせてないんですが、パスを外しておりますので見てみてください(^^) (2021年8月12日 23時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
擾(プロフ) - ふみさんこんばんは。連絡手段が分からずこちらにコメントさせていただきます。別作品になってしまうのですが、新しく作られた作品のパスワードを教えて頂きたいです (2021年8月12日 18時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - わたしさん» わたしさんありがとうございます！確かに、私も昼よりは夜に読み返したくなりますね(笑)別の作品として作るのは考えてもみなかったです…！確かに好き勝手書けるのは魅力的ですね、パス制とかにしたらなお良さそう(自分の夜の話を書くようで恥ずかしいので…) (2021年7月24日 7時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
わたし - こんばんは。ふみさんの短編、なんだか夜になると来たくなります。言葉を考えてカットされてると見ましたが、別の作品でR指定して好きに書いた文章を読んでみたいと思ってしまいました、、、 (2021年7月23日 0時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみ | 作成日時：2021年6月14日 23時
