途切れ途切れ_hmie ページ24
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「…あー、つかれた、ごめんちょっと、ほんまはすぐ帰る、つもりやってんけど、無理」
「そ、ですか、じゃ、眠っていったらいいです、明日のお仕事、私の家から行けば、」
終わった後の余韻に浸る暇もなく、濱家さんはごろん、と横たわって事後の疲れを理由に不倫相手の私の家でまどろんでいる。
今日はすごく久々に濱家さんに会えて、お互い張り切ってしまって、言葉も途切れ途切れになるくらい体力を使ってたみたい。
「いや、さすがにそれはキツいて…家帰るて嫁に言うてもーたし、ちょっと寝たら帰る…4時に起こして…」
4時になるまで2時間もないですよ。と言う隙を与えず、私をアラーム代わりにして、濱家さんは少しムニャムニャ言いながら完全に目を閉じた。
よほど疲れていたのだろう、使い終わった避妊具を外し忘れてる。
これ、何かの弾みで落ちてシーツのシミになったら嫌だな。
濱家さんの元気がなくなったソレから抜こうとしたけど、後処理の仕方が分からないし抜いたタイミングでこぼれるのも嫌だ。
シミになったら洗濯しよう、と諦めて私も濱家さんの隣に横になる。
荷重を掛け過ぎないように気をつけて、濱家さんの胸に頭を乗せると、とくんとくん、と鼓動がダイレクトに伝わってきた。
何してるんだろ。
自虐的に笑って、改めて定位置の枕に頭を預けて濱家さんの寝顔を見つめた。
「…私のこと、すきですか…？」
ぽつりと出た言葉が、あまりにも重くて心臓がぎゅっと掴まれる感覚に陥った。
もちろん濱家さんは眠っているし、そんな言葉聞いてないし答えないけど、嘘でも、好きだよってうなづいてくれたら。そう言って笑ってくれたら。
私の若さを搾取するだけの無駄な時間、と友人に揶揄されるこの行為を美しい恋だと思えるのに。
ベッドから起き上がって、机の上に置かれた濱家さんの車のキーを暗がりの中で手探りで探し当てた。
もう少しだけ、濱家さんの寝息をここに置いておきたくて、無意味とは分かってるけどキーを冷凍庫の中に隠し入れた。
起きて、車のキー無いって濱家さんが焦ったら、「濱家さん、私がいないとだめですね。」って笑いながら冷凍庫に入れたキーを見つけてあげるつもり。
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擾(プロフ) - ふみさん» ありがとうございます！お気に入り登録しました┏○ (2021年8月12日 23時) (
レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 擾さん» コメントありがとうございます！まだプロローグ、と言うにはおこがましいレベルのサンプルしかのせてないんですが、パスを外しておりますので見てみてください(^^) (2021年8月12日 23時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
擾(プロフ) - ふみさんこんばんは。連絡手段が分からずこちらにコメントさせていただきます。別作品になってしまうのですが、新しく作られた作品のパスワードを教えて頂きたいです (2021年8月12日 18時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - わたしさん» わたしさんありがとうございます！確かに、私も昼よりは夜に読み返したくなりますね(笑)別の作品として作るのは考えてもみなかったです…！確かに好き勝手書けるのは魅力的ですね、パス制とかにしたらなお良さそう(自分の夜の話を書くようで恥ずかしいので…) (2021年7月24日 7時) (レス) id: 319b227da3 (このIDを非表示/違反報告)
わたし - こんばんは。ふみさんの短編、なんだか夜になると来たくなります。言葉を考えてカットされてると見ましたが、別の作品でR指定して好きに書いた文章を読んでみたいと思ってしまいました、、、 (2021年7月23日 0時) (レス) id: f7a69946e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみ | 作成日時：2021年6月14日 23時
