08 スパイとは ページ10
暗殺者は、元はスパイだった。また更に云うと警察官とスパイも同じであった。
警察はこの国の規律を守らない者を排除するべく職務をまっとうした。
しかしある時になり他の国からのスパイが大量に国会にいると云う事が分かった。それからスパイは何処から来たのか、また何処まで広がっているのかを調べる為に他の国スパイを送った。いや送ろうとした。
しかし、憲法で“スパイは送ってはいけない”と書いてあったのだ。憲法を無視してはいけない。
一部の必ず信用出来る人物の中だけで国はスパイを送る計画を立て、送った。
すると思いの他沢山のスパイがいたのだ。中には小さな子供も。
その者達の伝えようとしている事を邪魔、もしくは伝えられなくしなくては我々の安全と繁栄はない。
そこで暗殺者が生まれた。
しかし暗殺者には問題点があった。
それは、“人を容赦や情けをかけず、一瞬で”しなくてはいけないのと“誰にもばれてはいけない”と云う事だ。
頭が良くて残酷な人。そんな人材は中々いない。
それに“紗那”は選ばれた訳だ。
当然ながらAの頭はとても良い訳だ。
今、スパイは何かと云う事から教えて貰った。
学校の成績が著しく悪い私はここまでしか分からない。
ところが、頭の良い人間という者は分からないが分からないのだ。
「まだわかんない!?……じゃあもう一度」
「いやだからわかんないから。もうちょっとかみ砕いてお願いしますお嬢様」
「これ以上かみ砕いて説明なんか出来るか96」
「いやいや、上に書いてある、私が理解出来てるのも難しくて理解出来てない人いるからね!?多分だけど。てか普通私のキャラだと頭悪…」
「丁寧に読者に言わなくていいから!!」
専門的な用語が出てきても困るのだ。紗那は社会人だとしても私はまだ16歳。高校生になったばかりだ。
分かる訳なんかないからああああっ!
「まあ、そこまで分かれば後この20冊の本丸々読破して今の俺と実践でいい勝負なら暗殺者になれるな」
「それって普段漫画かラノベしか読まない私に対する宣戦布告ってやつ?」
「何処から一体その発想生まれたんだ!?後宣戦布告の意味違うからな」
小説とかみたいに文だけってあんまり好きじゃないので。ああ……積んだ。
Aに渡された本は１番薄いやつでも厚さ10cmはある。
え?何?私を殺したいの?
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作者名：たう | 作成日時：2014年12月29日 18時
