13 宇宙 ページ15
イスラム教を開いたのはムハンマド。それは中学生で習った。いや、小学生の時か。
男か女かはこの際どうでもいい。俺がムハンマドを男と思ってたなんて、どうでもいい。
……本当にムハンマドなら生きている訳がない。
つまり百発百中コイツが言っている事は嘘だ。
「…あはは♪我は皆に神と呼ばれたもの。この地を作ったもの。そして、この地では宇宙人と呼ばれている」
「……は?」
「我は、イエス、ブッタと共に陸地を作り、海を作った。生物の元祖を作った。変化を与えた。しかし、これらは失敗作だった。……失敗したから消しにきた」
意味が分かるけれど、認めると多分次の瞬間には肩が平らになってる。
どうすればいいんだろう。
とりあえず、正論をぶつける事にした。
「失敗したからと言って、消す必要はない」
「え〜♪皆そうやってるよ〜♪」
「皆ってどういう事だ」
「あ、そっかぁ♪僕の世界の事全く知らないんだね♪教えてあげる!」
カチッ
音がした瞬間に、音が消えた。
ザワザワと騒がしい話し声も、時計のカチカチという音も、それからいかさんの心配そうにする様子も。
全て止まっている。
「じゃあ、説明するから一瞬だけ目ーつぶってて♪」
言われたままに目をつぶり開けた。
「……あ、れ、此何処?」
「宇宙だよ♪地球人?が言うには」
ああ、暗殺者の事を96に話した時はこう思っていたのだろうか。
真っ暗なはずの宇宙は白い。そして、何もない。
「全て教えろ。全てを」
「了解いたしました〜♪
まず僕が住んでいる所が小さな島国?みたいな所ってのが前提ね。それで、日本が例えばここなら大体縮尺が合うかなって感じ。
それで、地球みたいな惑星は遊びで作るの。銀河?は全て僕が作ったの!イエスとブッタと協力してだけど。
ちなみに僕達三人は永遠の命が尽きるまでのパートナーみたいなやつ。
それで、宇宙は遊びとか授業用にあるの。ここは、地球で言えば学校の実験室。
此処で地球とか作って遊ぶの。
このままだと地球は人間によって崩れちゃうから壊す事にした。
びっくりしたよ。まさか投入して一秒後にこうなってたから。あ…哺乳類をね。
ちなみに参考に人間を見ておこうと一年猶予をあげたんだ♪」
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作者名：たう | 作成日時：2014年12月29日 18時
