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No.6 フラグ(設立) ページ6

『……いってきまーす』



8時、みなさんを起こさないようにひっそりと外出しようとなるべく音を立てずに

玄関のドアを開けた。




セ「……あれ?A?」




その声にビクッとしてキョロキョロとあたりを見回すと、丁度センラが家に

帰ってきたところだった。




セ「どうしたん?どっか出かけ……──」




そう言いかけるが、昨日の夜に予め『明日は用事がある』と言っていたのを思い出したのか、


なるほど、と頷く。




『……センラさんは?今日休みでみなさんで遊びに出かけるんじゃ…』




本当は自分も誘われていたのだが、まふとの約束があり断った。




セ「ごみ捨てですよー。あ、明日の朝はAやから、

忘れんようにね?……まぁ、さかたんじゃないし忘れたりせぇへん

とは思うけど」




その言葉に『あぁ……』と苦笑を零すと、優しくポンポンと頭を撫でられる。




セ「ふふ、みんなを起こさんために気ぃ使ってくれたんやね?ありがとう。

引き止めてごめんな?……ほら、行ってき?」




あまりにも優しくて、気遣いができるセンラを思わず尊敬していると、「…おーい?」と


目の前で手を振られてハッとする。




『あ、え、えとっ……いってきますっ』


セ「ふふ、はーい、いってらっしゃーい」




最後までフリフリと手を振ってくれて、久しぶりの感覚に思わず心が浮かれた。



────────



『失礼しまーす』


ま「失礼します!」




待ち合わせていたまふと合流して、2人で先に録音スタジオに入る。そらるさんは少し


遅れてくるらしいから、先に2人で始めてて、とのこと。



『……で、なに録音するの?』


ま「あれ?言ってませんでしたっけ?」




おいおい、本当に大丈夫かこいつ。そう思いながらも歌詞が書かれた紙をまふまふに渡される。




ま「僕が歌い手として活動してる時に作ってる曲です!」







『……え?』






歌い手……?




『え、まふって歌い手だったっけ?』


ま「え!?そこから!?僕何回も言ってるよね!?」


『え、えぇ……ま、まじか……知らなかった』


ま「本当に!?それ本当なら僕泣くよ!?僕たち何年の付き合いだっけ!?」




……あれ待って、歌い手って浦島坂田船のみなさんも歌い手なんだよね?





………え、これさ、もしかしたら知り合いパターンある?

いや……普通にない。普通に、歌い手とか結構いるし?









………フラグとかゆう奴ぶっ飛ばす。


────────

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作者名:utatanuki | 作成日時:2018年1月17日 18時

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