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No.11 再認識 ページ11

う「あ、Aさー、食い終わったらちょっといい?」


『あ、はい』


う「ん。俺の部屋来て、待ってるわ……あ、志麻くんごちそーさま、美味かった」



一足先に食べ終わったうらたは、食器を水につけて自分の部屋に姿を消した。


……なんだろう、何かしたか、私。遂にやらかしたか?なるほど。



そう思いながら、急いでご飯を食べ終え、うらたの部屋へと向かった。



────────────



コンコンッ



ノックをすると中から「どうぞー」と声が聞こえてきて、恐る恐るドアを開ける。


……中に入ると、見ただけでわかるくらいにセンスがいいのが分かった。


緑色のカーテンに、整っている机周り。タンスやらベッドやらは揃えているのか、


部屋全体の統一感がある。



う「じゃあ早速だけど…………って、なにジロジロ見てんの?」



「恥ずかしいからやめろ」と笑いながら私をベッドに座るように手招かれる。



う「ベッド座ってて。悪いけど、俺の部屋ソファー置いてねぇから」


『あ、大丈夫ですよー、ベッドは柔らかいですし』



ストン、とベッドに座るとうらたが持っている紙を渡された。



う「その紙に書いてるやつ、今月の主な俺達の仕事な。一応臨時だろうが、仕事して

もらうつもりだけど…いい?」



そう言えば、臨時マネージャーか、私。


仕事の管理とか私がするのか…と少し責任感があって嫌だとは思うが、


引き受けた以上、頷くしかなかった。



う「ん、良かった。……あー、Aって俺達のリスナーじゃ無いよな?


俺達のことはどれくらい知ってんの?」


『えーと……歌い手で、有名な人たちってまふに教えてもらったくらいで。


別に好きでも嫌いでもないです』


う「っwははw目の前に本人居んだから好きって言っときゃいいのにww」



「やっぱ変わってるわー」と笑いながらCDを渡される。


浦島坂田船 For the C?…………え、なんだこれ。



う「それ、俺達の一番新しいCDな。今はそれしか手元にないけど、また今度

俺達の今までのCD全部渡すから。……まぁ、聴くかどうかはお前に任せるけど」


『…え、聴きますよ?普通に。貰っといて聴かないって失礼ですよ……。

普通に聴きますっ、めちゃ聴きますっ』



そう言うと「…そ」と少しだけうらたが嬉しそうに微笑んだ気がした。



う「……で、早速明日ライブなんだけど、来れる?」




…歌い手って突然に物事言うことが好きなのかな。



───────

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作者名:utatanuki | 作成日時:2018年1月17日 18時

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