検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,051 hit

No.1 始まり ページ1

4人の成人男性に、1人の女子大生……なかなかに珍しい組み合わせではあるが、


今、彼らはある家を目の前に立っている。


何故ここにいるのか、遡れば長い話になる。






────────






『浦島坂田船ってグループの臨時マネージャー?』


「うん、Aちゃん……だよね?興味無い?」




たまたま授業がかぶって、名前なんだっけ…くらいの方に、いきなり


そう言われた私は明らかに迷惑そうな顔をしたであろう。



だが、お構い無しにその子は話を続ける。




『……なんで私に?…てゆうか、浦島坂田船ってあのネットグループの?』




知らない訳では無いが、それほど詳しいわけでもない。



好きか嫌いか聞かれれば、嫌いなほど彼らのことを知らないくらいである。




「そそ。………うーん、一番口固そうだなって思って。それと、ノリは

彼らとピッタリだと思うんだよね、好きでしょ?楽しいことは。」




いやまぁ、楽しいことは好きだけども。理由おかしくないか?



テキトーか、この人。と思いながらも、速やかにお断りしようと口を



開きかける。




『悪いけど、興味無……──』


「アルバイト代」


『……え?』















「アルバイト代、弾むよ?」




ニコッと微笑む彼女。



……分かっている、こんなことに釣られるのが馬鹿らしいなんて。



それでも、なんだか悪くない気がした。




めんどくさいことは割と好き。



楽しいことはもっと好き。





……それに、アルバイト代を貰える。









『…………少しの間だけなら』



────────



……そして、現在に至る。



結局彼女は誰なのか分かっていないのだが、LINEは交換した。名前を聞けば、


「通りすがりの猫だよ」と答えられたので、それ以上聞くことはやめておいた。



隣にいる4人組の彼らが、きっと浦島坂田船なのだろうが、固まってしまう。



どうすれば…と思っていると、一番背が低い人が「なぁ」と声をかけてきた。



ビクッと反応してから相手の顔を見た。





『………あっ、え、はい?』


?「えっと、君が臨時のマネージャーさんってことで良い?」


「は、はいっ」


?「そう?…良かったぁ、リスナーかマネージャーか分かんなくてリスナーなら

俺死ぬとこだったわ……」


?「なぁうらさん、はよ中入ろ?…ふふ、ほらっ、君もおいで!!」






うらさんと呼ぶ人に誘われるように、私は家の中へとお邪魔した。




────────

No.2 自己紹介1→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:utatanuki | 作成日時:2018年1月17日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。