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13. ページ16

__________
_______________教会の中

「そして世界は深ーい深ーい闇に覆われたのです。魔神が世界を滅ぼそうとしたその時、」
「魔神!ゆるさない!」

シスターが魔法帝の話をする中、アスタ感想を述べ、ユノは怖いのか耳を塞ぎ、シオンはそんなユノの背中をさすっている。

「一人の勇敢な魔導士が現れたのです。」
「おー!!」
「世界に夜明けをもたらす為に、魔導士は魔神と戦い、」
『ユノ、もーそろそろ大丈夫だよ。』

「ついに、魔神を倒したのです!魔導士の輝きは世界を明るく、明るく照らしたのです。長い長い夜の終わり。これが、世界の夜明けでした。」
「やったーー!」

アスタは椅子の上に立ち、ガッツポーズをする。
ユノは椅子からおりて、怖がっていた魔神の本を見る。

このユノの行動に、アスタもシオンも目を見開く。
シスターは気にせずページをめくる。

「こうして、魔導士は魔法帝と呼ばれ、伝説になったのでした。」
「まほうてい…。」『…まほうてい。』「まほう、てい…。」

「めでたし、めでたし。」


_教会の外

「ねぇシスター、魔法帝って今もいるんだよね?」

アスタがさくにぶら下がって、魔法帝の像を眺めながらシスターに聞く。

「ええ、魔法帝からまた次の魔法帝へ、って何代も何代も受け継がれているのよ。魔法の力でずーっと守ってくれているの。このクローバー王国が平和なのは、魔法帝のおかげ。」
「すっげえエエ!!」

「魔法帝って、偉いの?」
「国王様の次に偉いのよ。」

『ふーん。』

「よーっし!決めた!」

アスタがさくの上に立つ。

「アスタ、決めたって何を?」
「……オレ、魔法帝になる!!!」


突然のアスタの宣言に、シスターもシオンも、ユノも呆気に取られる。

「シスター?」
「っごめんなさい、びっくりして…。…‥…でも、急にどうして?」
「だって魔神倒したんだろ?!チョー強いじゃん!!!かっこいーじゃん!!オレもかっこよくなりてーー!!!」


「それに、えらくなれば、魔法帝になれば、みんなをもっと幸せにできるだろ?」

そう語るアスタを、ユノとシオンは見上げる。

「いい服着て、おいしいものお腹いっぱいすきなだけ食べて、クソボロの教会をうーんと大きく立派にする!!!」
「クソボロって…。」
「シスターにも、ぜいたくさせてあげる!」
「楽しみにしているわ。ね、ユノ、シオン。」
「…うん。」
『楽しみにしてるね、アスタ!』

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雲月 - ぽん様ありがとうございます!完全に自分の確認不足でした。すみませんでした。 (2021年8月23日 23時) (レス) id: 829041e81c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白銀月 | 作成日時:2021年8月23日 17時

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